大相撲秋場所6日目

 観戦してきましたー!
 当日自由席2100円のつもりでしたが、窓口で一人枡(角っこの席で四人ではなく最初から一人分しかない枡席)が空いていたらそこでも良いというようなことを言ってみたら、「当日は四人用の枡席をばら売りしているので、正面の見やすい席をお勧めします。平日ですから恐らく相席になることは無いかと思われます」とのことだったので、枡席はCでも9200円なんだよなあと迷いつつも枡席を購入してしまいました。
 これで明日は後輩の結婚式の前に美容院には行けません。こないだ従兄弟の結婚式のときも、二日前に切っただけで特に当日は何もしなかったけど。でもまあちょっと一応、と思ってお金は用意していたのですが、枡席として一日早く消費されました。正面放送席の真下を勧められたら買わないわけにはいかない。
 チケット販売開始が8時なので、平日だから8時に両国に着けば問題ないと思っていたのに、前日に泊めてくれた彼氏の出勤の都合上、7時半くらいには着いてしまいました。でももう並んでいる外国人とかいるんですよ。すげえ。うわー……と思いながらも他に行くところも無いので並びました。寄せ太鼓が8時から、取組は8時半の前相撲から、そんな時間から18時までって普段仕事しているのとほとんど同じ時間ずっと観戦しているなんて飽きるだろうなあ、途中で抜け出して隣の江戸東京博物館にでも行こうかなあなんて、心配していましたが杞憂でした。
 飽きない。8時過ぎのから土俵の準備を見ていて、18時過ぎに跳ね太鼓を聴くまで、全然飽きない。困ったものです。まるでオタクじゃないですか。

 まず、前相撲は初めて見たので新鮮でした。高校くらいの団体の試合みたいな感じです。その後、序の口から始まるわけですが、序の口の彼らもかなり体は出来ていないものの、前相撲よりはマシなんだなあと思いました。仕切りの時間が短いので、どんどん進みます。技巧は無いし迫力も無いわりに、技巧が無いだけに勝負がなかなか決まらない部分もあって面白かったです。序の口だけで何番観たんだろう……立会いに合わせてガツンとぶつかる瞬間の写真を撮るのが上手くなりました。前相撲から横綱まで一日200番くらいありますからね、そのほとんど全部で写真を撮っていれば上手くなって当たり前だと思いますが。
 11時くらいに小腹が空いたので、売店が混む前にと思って「焼き鳥(焼き鳥3本・つくね2本/600円)」を購入し、焼き鳥は夕方まで少しずつかじることにして、昼食としては大相撲カフェで「鶏丼(500円)」を買いました。12時から開始の「九重部屋特製ちゃんこ(塩味/250円)」のために食前の薬を飲んで準備万端。
 ちゃんこを食べに行こうかな、と席を離れたときに、14時から開始の公式キャラ「ハッキヨイ! せきトリくん」のクリアファイル配布限定100名様の様子を見に行ったら、もう既に50人近く並んでいたので慌てて私も並びました。13時より前に100人を超えそうだったらその時点で整理券を配布するということだったのですが、それにしたってまだ12時過ぎたばっかりなのに、と驚きました。
 おなか空いたぁ、と思いながらも無事整理券をもらえたので、その足で地下へ行ってちゃんこを食べました。我が目を疑ってしまったのは、ちゃんこの具に茄子があったことです。嫌いなのに! でもこれ、私の大好きな千代の富士のいる九重部屋のちゃんこ……と、チケットを買うときよりも悩みましたが頑張って食べました。約20年ぶりの茄子でした。嫌いなあまり、口に入れると吐き出してしまう茄子ですが、千代の富士効果は絶大で、ううっとくることはくるけどなんとか丸呑み可能でした。でも次回からは残します……
 14時にクリアファイルをちゃんともらって、配布担当の栃東親方と一緒に収まった写真まで撮ってきました。普段は自分が写真に写るのは極力避けているのですが、相撲に関しては我ながら別人のようです。こうやって席を何度も立っているから、亀井の取組を見逃してしまうわけだ。あーあ。
 四人枡をひとりで使っているので、もし誰か来たらと気にしながらも座布団を背もたれにしたり足を伸ばしたり、焼き鳥片手にラジオで解説を聞きながらやりたい放題の観戦態度でおおいに楽しみました。座布団が舞うのを初めてナマで見たし。

 飛んだんですよ、座布団。白鵬が翔天狼に負けたから。白鵬の取組は真剣に観ようと思って、デジカメを構えていなかったので撮り損ねました。立会い、当たり負けした感じがして、え? やばくね? と思ったらあっさりと負けてしまいました。その後の朝青龍は落ち着いていて、私の好きな安美錦は良いとこなしでした。
 序の口の取組では、まわし待ったがありまして、ひとつの取組で2回止められていました。まわしが外れると負けなので、審判が止めさせて行司がまわしを締めなおすのです。その間動いちゃいけないはずなのに、足で微妙な攻防がされていました。ダメじゃん。まわし待ったも初めて見ました。
 2番続けての差し違いも初めてでした。あの行事、5番しか裁いていないのに最後の2番は両方とも物言いがつき、差し違いとなりました。彼は間違いなく諸先輩方に厳重注意されていると思います。差し違いではないですが、同体取り直しもたぶん、初めてです。落ちて、ゴロンとなったところの写真なら撮れたのですが、欲しかったのはその一瞬前なわけで……
 今日はひとりで気楽だったので、本当に楽しかったです。取組内容もそれなりに見ていましたが、国技館が楽しかった、という感じです。

 国技館はまったくもってテーマパークだと思う。あ、井筒親方だ! 握手してください! は、つまり、あ、グーフィーだ! 写真撮ろう! と同じじゃないかと。お目当てのひとがいて、お目当てのイベントがあって、お土産はあるし、グッズもあるし、名物の食事もあって、朝から夕方まで楽しめるのです。もっと言えば、太鼓や幟、国技館の内外ををうろついている若手力士によって「相撲の雰囲気」が作られ、非日常を味わえるのです。実際国技館を離れても力士は我々にとっての「非日常生活」を普通にしているというのが一般的なテーマパークと違う点ですが、ある一定の主題に統一されているというテーマパークの原点を満たしていると思います。

2009.09.18 Friday 20:51| comments (2) | trackbacks (0) |