20世紀少年最終章
謝りゃ良いってもんじゃねえだろうよ!
というわけで、昨夜は2115開始2400終了のレイトショーで『20世紀少年』を観ました。気になる点をいくつか挙げます。
- ケンジの乗っているバイクの燃料はどこで調達しているのだろう
- カンナの手下がみんなイケメンなのが不自然
- 2017年8月のカレンダーは15日は水曜なのに赤字だったので旗日らしい
- ヨシツネは質の良いスーツ着ているなあ!
- 敷島博士は本当に天才だ
- 漫画家のその後はどうなったんだ
- 謝るなら全世界に謝るべきだと思う
- 群集に大物使いすぎ
- 結局、姉が命がけで作ったワクチンって役に立ったの?
全体的な感想としては、まず、長すぎる。腕時計のバックライトは迷惑だろうと、時計は確認しませんでしたが、まだかよーと思いながら観ていました。原作と比べるとけっこう省いているのにスピード感が無い。そのわりと色々あっさりしすぎ。確かにエンドロール後も続くけれど、別に要らないのでは……
冒頭にこれまでのあらすじがあるので、壮大な予告編だった第1章、ドタバタしていただけの第2章など観ずに、この第3章だけ観ても話はだいたい分かると思います。真面目な話、原作を読んでいないなら、映像化は第3章だけでじゅうぶんだと思います。『こころ』の「先生の手紙」だけ読んでなんとなく分かった気になるのと同じ感じで。
ただ、群集にエキストラをずいぶん使っていたようで、これはすごいなと感じました。「タイタニック」や「ロードオブザリング」でも思ったのですが、群集がCGだとまるきり作り物めいて見えてしまいます。「天と地と」は将兵が全員エキストラで、ストーリー的にはたいしたことないと私は思っているのですが、きちんと人間が動いているのでとても迫力があります。合戦の映像の迫力は本当にすさまじい。あれを映画館で観てしまうと、近頃のCGの群集なんてピングーよりもぎこちなく、まるで生きている感じがしません。でも万博会場に集まった群衆はそれなりに人間の動きだったので自然でした。
CGと言えば、ロボットのCGは良かったです。ちゃんと機械として動いている感じがありました。2017年になってもあんな円盤型で空を飛べる技術が完成されるとは思わないし、あの大きさできちんと二足歩行できるロボットが実用化できるとも思わないけどね。そこはそれ、SFですから。
第1章、第2章と比べると、話が動いているぶん、楽しめる内容の映画になっていました。大物の配役が面白いので、パンフを読まないで映画を観たほうがより面白いでしょう。
誰でも1000円のTOHOの日でしたが、2400終了だったので、封切り後すぐでもないし月曜日だし、観客は30人いるかどうかでした。駅まで数百メートルとはいえ、乗り入れている3線のうち2線の終電が24時前では、レイトショーはいつでもこんなものかもしれないですけど。
私は7列目あたりのど真ん中にいたので、前に誰もおらず、独り占め気分を味わえました。前の席に足を乗っけたたいへんお行儀の悪い鑑賞をしたくてたまりませんでしたが、我慢しました。
館内のサウンドと空調は良かったです。あと、鷹の爪団のマナー講座が以前と違っていて新鮮でした。