疾走する本格ミステリーの騎士 島田荘司、その挑戦と冒険
「疾走する本格ミステリーの騎士 島田荘司、その挑戦と冒険」に行って来ました。てっきり9月半ばまでだと思っていたら8月29日まででして、来週末は結婚式だし、と大慌てで行きました。すぐ迷子になる私が、一度も迷わずに到着し、暑い中迷子になったら救急車だろうと心配していたのでほっとしました。
資料館の中の三分の一くらいをボードで仕切って、そちらが島田荘司展になっていました。残りの三分の一は大きなテーブルと椅子が数脚、残りが本棚で触るのをためらわれる古い本から今年発売されたものまで並んでいました。テーブルの横が窓で、窓際には検索用のパソコンもありました。窓からは自然に光が入り、なんかこう、本だらけで明るくて幸せな感じ。太陽光が本に良いかどうかは別。
斜め屋敷の模型は、ちゃんとナイフの刺さった死体も転がっていて、しっかり傾いていて、おおおお〜と夜中の通販の歓声みたいな声を心の中であげました。トリックを知っているからだろうけれども、ああやって巨視的に建物を見られたら、ああここのこれはわざとっぽいなとか、もっとこうだったらこういうことも出来るな(代名詞ばかりですみません)とか、なかなか楽しめます。白いだけの触ると壊れそうなモデルなのに。
直筆原稿は、読みにくいと言うほどの悪筆ではなく、普通に読める字でした。そんなにはみ出してないし、追加や入れ替え等の指示も細かく丁寧でした。直筆を見たらコピーなんてカスだなと思えて、結局コピーはしませんでした。原稿用紙を触ってみたい気はしました。
『エデンの命題 The Proposition of Eden』(カッパノベルス)
が園田学園女子大学の2007年度入試問題に採用されていたと、ご自由にお持ちくださいとコピーが置いてあったので貰ってきました。えー私『エデンの命題』読んでないよ! と思ったのでさっそく明日から本屋めぐりです。抜き出した文章で読んだ印象と、全体を読んだ印象と違うに決まっているし、全体を知っていると国語の問題は解けないものです。全体としてはかなり簡単でしたが、カタカナを漢字にするのが難しかったです。漢字苦手。
他にお客さんが誰もおらず、やたらと利き過ぎた冷房(本のためかも)の中、のんびり1時間くらい見学しました。スペース、全体で8畳くらいしかないけど。
明日は横浜スタジアムですよ……夜の部です。和歌山土産をくれてやるために会った友人の経済学者に「明日ハマスタのナイトゲームに行かなきゃならないんだよ(断ったら職場の広島ファンがこの世の終わりのような顔をしたので撤回した)」と言ったら「ナイターって言うのが普通じゃないの?」と言われました。いやまあ、そうなんだけど。
お前が「『〜時までにどうこうする』ってときの前置詞ってなんだっけ? 新しく来た中国人の研究者(日本語まるでダメ)とお互いたどたどしい英語で話していてもう大変」という話をしてくるから頭の中が英語でいっぱいだったんじゃないか。