鉄博補足

 どんなに優遇されていたんでしょう、山田洋行は。水増し請求が発覚しても処分がないなんて。煙草吸った高校生だって叱られるのに。証拠がないって……探すんだよ!http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071112i405.htm

 ええと、鉄道博物館は、鉄分のある方は楽しめますが、それ以外は解説も少なければ混雑も酷く、動線の重視されていない構造、トイレは各階にあるものの個室の数は少ないという、博物館としては私の目にはあまりよろしくない施設です。
 わりと電車が好きならば、単に行き先案内板が置いてあるだけでも萌えまくれるのでしょうが、それはマニアだからです。たぶん何も知らない場合は「はくつる」のプレートがあっても、ああ「はやて」開業を前にというか開業のせいで廃止になった寝台だわ!青森への帰省によく乗ったわ!三段寝台の最上段は寝返り打つと肩がぶつかってエアコンは直撃でもう大変だったが好きだったなあ、とか懐かしく写真を撮っちゃうなんてことはなく、「ふーん」の感想すらないでしょう。
 マニア御用達というか、分からないひとにはほとんど新しい知識が得られない場所です。鉄道関連の歴史は二階にしっかりした年表がありますが、展示されている車両の、たとえば空気バネとコイルと、矢印でここを見ろと強調はされているものの、その解説はQRコードを読み取らねばならず、対応した携帯を持っていない入館者がその情報を得ることは出来ないのです。QRコードは日本語英語中国語と充実しているのが力の入れ方を間違っていてまた笑えます。
 立地は良く、外を見れば高崎線が走っているのが見えて、外を見ても楽しめるのですが、展示の仕方に難がありすぎるという印象です。純粋に電車が好き!というひとや眺めるだけで楽しいというひとには楽しめる場所ですが、それ以上を求めるとやや物足りなく感じます。解説なんて必要ない!電車そのものを楽しんで!がコンセプトなんだろうか。
 電車好きには堪らないけれど、そうでもない場合は「へー」と「ふーん」で終わりそうな気がします。もったいない。あれだけの設備と施設と資料が揃っているのに。たいして電車に興味がないと、世間で騒いでいるほどのものでもないと思ってしまうかもしれません。私はちょっと期待はずれの部分もありましたから。
 でもね、私、たぶん、また行く。年間パスポートが3000円なんですが、入館料1000円ですから三回で元が取れるんですよ。交通費が片道約1000円。悩むなあ。でも見きれなかったところあるしなあ。ライブラリーなんか入ってもないしなあ。ジオラマもじっくり眺めたかったしなあ。シミュレーターも……
 JRにうまくのせられているようで腹が立ちます。でも、あと一回は行くと思います。

2007.11.12 Monday 19:16| comments (0) | trackbacks (0) |