なんかゴキっぽいのがいた
夕方、FAXの前に同期がいたので、ちょっとFAXの裏を覗いてからそう言ったらギャアと騒ぎ始めてしまい、すぐに嘘だったのね、あんたにしてやられるとは思わなかったキイイイイイイ! となりまして私はほくそ笑んだのですが、普段から騒がしいやつが余計うるさくなったと周辺の方々には渋い顔をされました。私に騙された彼女は、朝からずっと害の無い嘘をひたすら言いまくっていたみたいです。
妹には今朝「お姉ちゃん、もう8時だよ!」と4時半に起こされました。まだ暗かったのですぐに分かりましたがちょっと焦りました。
中学生のときに読んだモーリス・ルブラン『八点鐘』を久々に読みました。ルパンは出てこない(という表現で良いのだろうか)のですけど、私はルパンのシリーズで一番奇麗にまとまっていて最高傑作だと思います。『813』も好きですが、『八点鐘』は最初から最後までその8という数字がベースにあってブレが無い。短編集でありひとつの長編であり、全体のまとまりが本当に良いところが好きです。迫っておいて身を引くルパンには珍しくちゃんとハッピーエンドなのが私好みでは無いと言えば無いし、個々の話も好きではないのもあるのですが、それでも流れの美しさで『八点鐘』に軍配が挙がってしまう。なんか悔しいですけど。
813といえば、全然違う部署の内線番号でして、ダイヤルインを間違えてかけてきた外線を取った同僚が「MさんMさん……」と一覧表を見ながら探していたので「813!」と教えてあげたら「良く覚えているね」と言われました。「ええ、まあ」と適当にごまかしておいたのですが、その後内線を全部覚えていると勘違いされ、面倒な目に遭いました。813だから覚えていたのに! しかしそれを説明しても誰も元ネタを分かってくれないのでした。ああ。
結論としては、私はやっぱりホームズよりもルパンのほうが好きだなってそれだけです。これ小学生のときから変わってないなってそれだけです。
友人の経済学者は、ルパンよりホームズのほうが好きなんですよ。この点で彼とは全然話が合わない。『ルパンVSホームズ』は意見がぶつかってしょうがない。
でも私はホームズを意識した御手洗潔が大好きで、経済学者はクィーン系列の有栖川有栖が好きなのです。彼の好きなホームズ系は金田一で、私は20面相が好きというかあの暗い感じが好き。ここも色々と意見の衝突がありますが、鯖の味噌煮は不可侵で、アリスは江神さんにも火村先生にも懐き過ぎ、つまりあの連中はいちゃいちゃしすぎであるという点では一致をみています。ただし34の独身男が大学時代からの親友である同い年の独身男に言う「いい子だ。自分で気がついて」と、50半ばの独身男がかつて同居していたが現在別居中の同じく50半ばの独身男である親友に国際電話で「立って、石岡君」と言うのと、どっちがおかしいかという件は意見が分かれたままです。
私は御手洗さんのほうがおかしいと思う。なんで電話で石岡さんの見ているものが分かるのよ。トリックよりも謎ですよ。千里眼だよ。おかしいよ。石岡さんの行動を把握し過ぎですよ。別居期間のほうが長いくせに。
昨日、まるマコミックス7巻を買いました。年明けから本の購入を控えていて、3ヶ月なんとなく過ごせたぜと思っていましたが、末日になってうっかり3000円超のお買い上げ。こらえ性の無い。
しかも、読んだことあるのに映画記念限定表紙が欲しくなったからというどうしようもない理由で森博嗣『スカイ・クロラ』シリーズの単色ではない表紙のやつを今更探し回っているという馬鹿さ加減です。他のはあったけれど『ナ・バ・テア』がどこにもない……
ちょっと前に見かけたとき、全部まとめて買っておくのが正解でした。そのときは手持ちが無くて『スカイ・クロラ』だけ買い、何故か満足してここまで放置してしまったのです。最近やっと読んで、しまった他のを買ってないと慌てて本屋に走りましたが遅かったようです。Amazonで買うのは負けた気がするので避けたい。何にかは分かりませんが、負けた気がする。確実に。
感想についてはずいぶん前に経済学者と交わした会話を。
「『スカイ・クロラ』どうだった?」
「私ねー、飛行機はやっぱ紫電改が一番だと思う」
「……きみは船のマニアかと思ってた」
「どっちもマニアじゃないよ」