怒ってないけど根に持ってます
年末にまた市立図書館にしてやられたので、シリーズものは同時に複数予約していても順番どおりに貸し出すのが筋だろう、松の内に申し訳ないと思いつつもこの仕打ちは二回目なだけに耐え切れず、文句を付けてきました。あのとき「シリーズものの順番には気をつけてます」って偉そうに言われて「どこがですか」って大人気なく返したのは反省していますが、「次回から気をつけます」が守られなかったのは腹立たしいわけです。まあ、私の怒りは持続しないし、だって疲れるし面倒だもの、だから最終巻は期限切れだが返却しないぜこの前のを読むまではなと通告して帰宅しただけです。
怒ってないけど根に持ってるので。
新しい大河ドラマを一応ちょっとだけ観ました。あまり有名でない直江兼続、と読売新聞の解説にありましたが、え? 有名じゃないの? と私は思いました。私の読む時代小説はだいたい江戸時代だし戦国武将が好きで好きでたまらんというほどでもないけれど、手を変え品を変え、これだけ大河ドラマで同じような人物を描いていれば名前ぐらい出てくるのが当たり前の有名人だと思うんですけど。前田慶次郎を知ってれば知ってるくらいの。
読売新聞といえば元日から始まった朝刊の連載小説が楽しめそうで良い気分です。宮部みゆき氏の『三島屋変調百物語事続』でして、シリーズものの続きですが単独でも読めるとのことです。私には判断できないけど。そう、こういうやつなら順番はどうでも良いのだ。福井晴敏『川の深さは』や『亡国のイージス』の順番が適当でもなんとかなるのと同じ感じ。あのシリーズはむしろ逆に読むほうが面白いんじゃないかな。順序通りならなんてことのない小道具が謎のひとつになるから。図書館はそこらへんもっときっちり把握して欲しい、プロならば。人数もいるんだし。
我が家は夕刊を取っていないので、伊坂幸太郎氏の小説が読めずちょいと寂しく思ってましたが、この朝刊の新連載には、近頃あんまり薄いので新聞購読止めてやろうかと苦々しく考えていたのを思いとどまるくらいの威力はあります。小池真理子氏の『ストロベリー・フィールズ』が私好みで無かっただけに。サイトの紙面紹介でいまだに『ストロベリー・フィールズ』が連載中という状態なのはなんとかしたらどうだね、読売さん。
読売新聞の連載小説といえば、沢木耕太郎氏の『声をたずねて、君に』で挿絵がどこぞの写真の無断利用だという話がありましたね。なんだか懐かしい。残念ながら『声をたずねて、君に』も全然私好みで無かったなあ。毎日毎日、一応読むんだけど、やたら疲れた思い出があります。毎日ちょっとずつではなくて一気読みすればまた違う感想かもしれませんが、ああいうじれったさや曖昧さはどうにも我慢できませんでした。