やっぱり古かった
煙草税がどうとか枡添氏が出てきてどうこう言ってもなんかこう、鼻で笑っちゃう。煙草って、私には大蔵省のほうがいまだに馴染みがあるんですけど、とにかく財務省の管轄でしょう。最近は健康志向から煙草に対して規制をという話が多いけれど、たぶん厚労省の手の出せないところに鎮座しているのですよ。いくら「厚生白書」で喫煙対策を頑張ったところでどうにもならない。それとも自分たちでは具体的な行動が出来ないから安心して提言しているのかな。
『現代たばこ戦争』を見つからないから図書館で借りてきて読んだら、大学4年のときに読んだときは確かに最先端な気がしたけど、1998年の現状とか10年前の話をされてもなーってくらい古く感じました。ただ、パッケージの警告文の比較などを見ると現在はずいぶん改善された感じがします。そういう比較の材料として、この本はまだ現役だろうと思います。そういえば昨日ちょっと書いた、値段の件はちらっと見ただけでは探せませんでした。おかしいな、別の本だったのかな。
今日は『まだ、タバコですか?』宮島英紀 講談社現代新書(2007年)を買おうと思って本屋へ行きましたが見当たりませんでした。市立図書館にはなくて母校の図書館のは貸し出し中で、横浜中央図書館は遠い。とりあえず明日また横浜駅周辺本屋を探してみます。予期せぬタイミングで予期せぬ科目から煙草関連の課題が出たので、読まないと。
煙草に関しては言いたいことがありすぎてテーマが決まりませんことよ。煙草の害だけでも、本人・受動喫煙・環境汚染・食糧問題・財政・青少年の非行などなど。ピンポイントで狙うべきところを見失ってしまう。まあでもあれだ、たばこ事業法の第5章、http://www.houko.com/00/01/S59/068.HTMでご確認下さい、これがもう、私の目には「煙草は安く売らないといけない」と書いてあるように思えてしょうがないっつーのが一番、こう、この法律を作ったひとはすげー強かだなあと思うところですよ。
ところで、「青少年無煙の町」宣言をした茨城県八千代市はどうなっているのだろうか。公式サイトを見ても、その後の取り組みが見えてこないよ……
『犬坊里美の冒険』を読んでいて、ああそういえば御手洗さん携帯持ってたわ、と思い出しました。でも彼が時計代わりに持っているのかどうかは不明です。けっこう読んだ本の内容ってあっさり記憶の片隅へ行ってしまうのだなあと、これも老化かと悩ましく思いました。子どものころに読んだ本は鮮明なのに。
5月は島田荘司月間だと思って読んでいましたが、まだ続いていて非常に不本意です。そろそろ中断したいと思いながら止まらない。最近思うのは、もし石岡和己が書いているのなら、彼はどこまで正直なひとなんだろうということです。里美にキスされて舌いれられたとか、「ホモなの?」とレオナに訊かれた(石岡も御手洗も明確な否定をしないのが島田氏のズルイところだと思う)とか、御手洗に怒鳴られてちょっと涙が出たとか、私だったらそこまで書けないなあと思うのです。40過ぎて友達と口論して泣かされた、里美に蓮見刑事が話しかけるのに嫉妬した、そんなの正直に語りすぎだろうと驚いちゃうことがあります。
石岡さんが書いているのなら、と思うのは、やはり石岡さんの書く御手洗潔と、ハインリッヒの書くキヨシ・ミタライはやはり違うなあと感じるからです。これ、微妙なんですけど。初読では全然気にならないことが、何年か経つと激しく疑問なのが不思議だ。