本が増えて
父が怒っているんですよ。退職して実家に戻るが本を持っていくのが面倒だという同僚とか、市立図書館とか、「保管依頼」の彼氏とか、BOOK OFFの200円均一フェアとか、とにかく5月は本が増えたので、父が怒っています。俺の家を本屋敷にするなって。
確かに、この場所を買ったのは父ですが、最後の数年は私がローンを払っていたのだし、建て替えてからは頭金だってその後のローンだって私が出している。だから、土地は父のものかもしれないですが、建物は私の血と汗の結晶だっつーの。
べつに床が抜けるほどの本があるわけでもなし、ちゃんと足の踏み場はあるし、増えたって言っても150冊くらいだし、ほとんどが文庫だし、今後もそのペースで増えるわけでもないのだからそんなカリカリしないで貰いたいものだ。
父が居間で文句たらたらでうるさかったらしく、妹が「お姉ちゃんいいかげんにしてよ」と言いに来ましたが、とりあえずNIKEの空き箱に詰めた大量の星新一を見て目を輝かせていたので、妹は一瞬で懐柔出来ました。弟には『20世紀少年』と『MASTERキートン』を与えたらおとなしくなったので、これで過半数を得たのでちょっと強気になっています。
煙草一箱千円か……今ちょっと手元に見つからないのですが、『現代たばこ戦争』伊佐山芳郎 岩波新書(1999年)で、煙草の代金をいくらにしたら喫煙者が何人減るとかシミュレーションしていて、確か一箱千円は最低ラインじゃなかったかなあ。読み直そうにも何故か行方不明なので調べられないのですが。引越しのときにあったかどうかも記憶が無い。誰かに貸してそれっきりに3000点。
医療費や農薬、広告、税収等が煙草は悪だという視点で書かれていて、偏りが気になるのですが、データが豊富で説得力があります。愛煙家(この言葉についても厳しいツッコミがされている)は、居心地悪いだけではなくムッとするかもしれません。
これももう10年近く昔の本ですから、きっと新しい似たような良い本が出ているのでしょう。探してみようかな。そして並行して筒井康隆の『最後の喫煙者』を読むのが良いのだ。