え?としか言えない

 そんな『光の六つのしるし』ネタバレしまくり感想は続きで!

 世間で流行のクリスマスなど歯牙にかけない我が家ですが、クリスマスケーキだけは三つほど食べるのが通例です。妹が勤務するローソンの売り上げに貢献するためです。毎日ケーキ。好きだから良いですが、同じものだとさすがに飽きるので、今年はごく普通の苺の乗っている生クリームのスポンジケーキとリラックマのチーズケーキとチョコレートケーキでした。当然、全部ホールケーキです。20号くらいのやつ。
 三種類とも、特筆するほど美味しいケーキではありませんでしたが、万人受けしそうな当たり障りの無い、これといった癖の無いおとなしめの味でした。飽きない味といえば飽きない味です。
 今日の彼氏との会話は、私の髪がくるくるしていて新鮮だということと、今夜は月がまあるくてきれいだねえということぐらいで、プレゼントも何もなしでした。私はクリスマスなんてどうでもいいと思っていて、子どものころは楽しみでしたが、もうそういう年じゃないので、世間がうるさいだけの迷惑な時期ですけれども、彼がそう思っていなかったら悪いことしたなあと思います。でも彼も何も言わなかったからきっとどうでもいいと思っているのではないかと予想しています。よく、恋人の条件で「価値観があう」というのがありますが、なるほどこういうことかなと思います。

 映画の感想ですけれど、分かっちゃいたけれどどうにも違和感がありすぎて受け入れがたい、というのが総評です。
 だって、ウィルが14歳なんですよ?ウィルがイヤホンで音楽聴いているんですよ?スティーヴンとパソコンでテレビ電話してるんですよ?
 ホーキンの存在が無視されているのなんか、ギルドールの出番が無かったことよりも気にならないくらい、現代的解釈に対する違和感で打ちのめされました。
 もう、別の作品だと思ったほうがいいんでないかい。
 メリマンも導く存在と言う感じではないし、よほどミス・グレイソーンのほうが指導力がありそうでした。つーか「老婦人」は?????つーか「輪」は?????そのほかの古老は?????
 しるしの手に入れ方もまったく違うし黒騎手の馬は白いしトムが……現代的解釈にもたまげましたが、その他の設定変更の色々にも度肝を抜かれました。
 しかし、背景美術等はとても凝っていて美しかったです。馬は白い以外は不気味な雰囲気を出していたし、マギーは原作ではもっと田舎くさい小娘っぽいですが妖しくきれいでした。吹雪と洪水は迫力があり、最後のほうは少し駆け足でしたがストーリーの盛り上がり方としては良い流れでした。ありがちな映画的アングルと手法が多かったですが、画面は良かったです。
 原作を知らないで観ればそれはそれなりに楽しめるのでしょう。『現代版八つ墓村』みたいなもんだから軽い気持ちで、と思って観ればいいかもしれません。しかし私は無念さを排除できません。面白いことは面白かったですがどうにもすっきりしないものを抱えてしまいます。気持ちよく楽しめる、という点なら上映のマナーを訴える『鷹の爪団』のほうがよっぽど愉快でした。た〜か〜の〜つ〜め〜〜〜〜〜
 で、一番の衝撃は、ららぽーと横浜のTOHOシネマズ5番スクリーンに私と彼氏を含めて観客が10人しかいなかったことです。

2007.12.24 Monday 19:02| comments (0) | trackbacks (0) |