文法なし?

 こないだ読売新聞の一面で見て驚いたんですけど、小学校で英語やるって話、なんじゃこりゃ? と正直思いました。以下に私が一番ビビッた部分を引用します。

 文法や単語の書き取りは教えない。英語を教えた経験のない教師にも配慮し、ヒアリング用CDや「スピーチ指導」のポイントなどを解説した指導資料も導入する。
YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20080404ur03.htm

 英語を教えたことの無い教師が、まっさらな子どもに英語を教えるのか!
 こういうところにこそ専門家をきっちり配備するべきじゃあないのか。わけわからん。そんでもって計285の単語と、中学1年レベルの50の表現を教え、6年生終了時点で英語を使って遊んだり、自己紹介できたりすることを目指す。らしいです。文法も単語の書き取りも教えず、英語を教えるプロに教わるわけでも無いのに理想は高い。
 ここで、子どもが日本語を覚えるのに日本語教師がついてるわけじゃないから英語もおんなじじゃん、という意見が出てくると思うのですが、母語と外国語は同じじゃないです。言語体系がまったく無い赤ん坊ではなく、話せば分かる相手なのです。母語が身につけるものなら、外国語は学ぶものです。
 そもそも何故英語なのでしょう。しかも何故会話重視なのでしょう。英語の読み書きが出来るほうが、会話が出来るよりもよほど便利のような気がします。ネットなんか文字化け疑惑があったら英語で書いておくのが無難だし、パソコン関係のエラーメッセージは英語ばかりだし、書けなくても読めると便利ですよ。それは事実です。しかし文法を知らなければ喋るのも相手の言うことを理解するのも無理だと思うんですけど。私だったらね、母語である日本語なら多少文法が適当でも理解可能ですが、英語やドイツ語で文法無視されたらお手上げです。
 「苦手な子も遊び感覚で」という別の記事もありましたけど、初めて触れる(という名目の)英語に対して苦手もクソもあるかいな。遊び感覚って何よ遊び感覚って。その昔英語を学んたひと、福沢諭吉なんてどんなに努力したかどんな伝記読んだって書いてあるじゃないか。
 イマイチ文科省の意図が分かりません。小学生が英語で自己紹介が出来るメリットっていったいなんなんだ。

 そういえば知らない間に高校野球が終わってました。春休みがもう終わりなんだから終わって無いとマズイので当然だけど。どこが優勝したか知りませんが、引き分け再試合とベース踏み忘れは耳にしました。引き分け再試合というとすぐに三沢高校が出てきてしまう。夏の甲子園ですがね。お前って何歳? ネタとして村田さんにも是非心得ておいていただきたいですね。ベース踏み忘れは長嶋茂雄で。

2008.04.06 Sunday 23:02| comments (0) | trackbacks (0) |