謝罪されるほうがムカつく

 車両故障や信号トラブルで電車が遅延した場合に鉄道会社が平謝りなのは理解出来ますが、自殺やご気分の優れないお客様のせいで遅延した場合、鉄道会社は謝罪する必要が無いと思う。「ご迷惑をおかけし……」と非常に腰が低いのですが、迷惑を被っているのは乗客だけではなくて鉄道会社も同じだろうに、何故頭を下げるのか疑問です。
 例えば鉄道を利用した自殺や、泥酔した乗客の転落は迷惑なだけです。そして鉄道会社も乗客も被害者なのだから、鉄道会社は乗客に謝罪する必要はありません。客のせいで他の客に迷惑がかかっているのに、その客からの謝罪が無く、被害者としては同列であるはずの鉄道会社から謝罪されても不愉快なだけです。子どもの喧嘩に親が出てくる感じ。ちょっと違うか。
 それで、転落防止柵を作るなんて、親切すぎませんか。もちろん、子どもや車椅子利用者の転落防止のために柵は必要でしょう。しかし、泥酔客は改札で断るという方法もあります。車内やキオスクでアルコールを販売している以上、酔っているからといって乗車拒否をするのは難しいかもしれませんが、乗客同士や駅員とのトラブルも酔っ払い客が絡んでいる場合が多く、お客様の安全を考慮するならばアルコール禁止にすることのほうがはるかに効果的だと思います。お金もかからない。
 一部の乗客の身勝手のために、その他大勢の善良な乗客が迷惑しているのに、その迷惑な乗客ばかりを保護するような鉄道会社の施策は納得がいきません。
 そんな他人の身勝手を成り代わって謝罪したり頭を悩ませて対策を練ったりするくらいなら、毎日のように「停止信号です」と停止し、毎日のように1分から2分遅延する、JR根岸線の不手際を改善して欲しいものです。毎日のように、先に行く車両やすれ違う車両のせいで「停止信号」になるのなら、それはダイヤの組み方に問題があるのです。自前でなんとか出来る問題を先に解決しろ、と言いたい。

 先日、モーニング・ツーの例を挙げて、JASRACはもう少し心を広くしたほうが最終的には儲けに繋がるんじゃないかと述べましたが、それに追加というかなんと言うか、アウトレットの記事があったのでリンクを貼っておきます→アウトレット2強火花 三井不VS三菱地 立地戦略に違い
 つまり、格安で処分したいものを売って、それを製品の宣伝や試用のようにして、気に入ってもらえれば新品を買ってもらえる、という流れです。お互いに好都合というかメリットがあるため広まっているのでしょう。
 こういうのが音楽に当てはまるか分かりませんが、無断使用のため回収できなかった料金=宣伝費というやり方がうまく出来上がれば、JASRACと利用者の間の落とし所となるはずです。何か考えろJASRAC。

 まだサイトが更新されていないようですが、ワタリウム美術館でまた探偵小説のレクチャーがあるらしい。案内の手紙が来ました。今度は全3回、登録料が3000円で講演会費が5000円。前回よりもうちょっと突っ込んだ内容のような気がして、心が動きそうです。またしても友人の経済学者を誘ってみようかと思いつつ、彼は今年度いっぱいで別の大学に移るような話があるので(よく知らないが)、職場から近いから良いじゃんという台詞で誘えない。あんな男に遠慮する義理はないはずなのですが。

2010.03.09 Tuesday 20:58| comments (0) | trackbacks (0) |