ゆうづるはくつる

 世間は銀河ですが、私にとって寝台といえば「ゆうづる」と「はくつる」です。ここ数年で定着した女性専用車だって寝台では普通だったし、車掌さんに頼んでおけば時間で起こしてくれるし、ちゃんと足を伸ばして寝られるし、新幹線や飛行機で出かけるときみたいに朝から慌てる必要が無い。そりゃあ深夜バスには値段的に全然敵わないですが、体力的には寝台車ですよ。バスや新幹線と違ってカーテンで仕切られていたりコンパートメントになっていたり、プライベート空間があるのも魅力です。それで値段は飛行機より安く新幹線と同じくらいなんだから。
 新幹線や飛行機は、いまどきらしく、ニュースや放送がうるさいですが、夜だけあって寝台は余計なことをしない。揺れだってスピードを出さない分、激しくないし音だってゴーっという爆音ではなく、実に電車らしいガタンゴトンです。よほど新幹線や飛行機のほうがうるさくて眠れないと思います。明るいし。
 はあああああ。
 死にそうな親戚に会いに行くかもしれないので、「はやて」の登場と入れ違いで姿を消した「はくつる」を懐かしく思い出してしまいました。
 朝6時半の新幹線で行っても現地着は昼過ぎ。寝台なら7時前に青森駅は雪の中です。10時くらいに一度腰を落ち着けてから改めて本家へ挨拶に行けるわけですよ。便利だった……

 それにしても今日はヒマだ。彼氏がまだ花粉症でくたばっているので遊ぶ相手もいない。いや、電話一本で呼べる男(純粋に友人ですよ)は数人いるが気分じゃないし。電話一本で呼べる女友達は一人もいませんがね。日常生活に必要の無い知識が無駄に豊富なひとと三人くらいで「厳密な意味での一年前とはどの瞬間か」とか話し合うのなんか絶対面白いと思うんだが、こういう話題に女友達はまずついてきてくれないのでどうしても疎遠になってしまうのです。
 うるう年とかうるう秒とか存在するってことはさ、例えば去年の3月16日の時計が示す今現在と同じ時間は、正確に「一年前」とは言えないと思うんですよ。つーかそもそも「一年」って天文学的にも定義が数種類あるじゃないですか。まあでもいきなり呼び出されて「あなたは普段、一年という単語を公転周期のつもりで使っていますか」なんて訊かれたら私も驚いて呆れるけど。でもその後はコーヒーが運ばれてきても気づかないくらい考え込んでいる気がする。
 ヒマでヒマでしょうがないが、掃除も昼寝も読書も筋トレも散歩もする気にならないとき、世間のひとはどうやって時間をつぶしているんだろう。テレビは却下で。今日は思わず冬物の洗濯をしてしまいましたが、どうやら黄砂が飛びまくっているようであまりふさわしくなかったと思っています。

 みたいな感じでヒマぶっこいてましたら、祖父にお前もう30にもなるのにどうして嫁に行かないんだとかぐだぐだ言われました。私に言わせると「女は早く嫁に行け」は「天皇陛下万歳」くらい時代遅れでろくでもない思想なんですけど。そして、メリットデメリットで考えると不利益のほうが多く、利益であろうと考えられることは「愛情」というすこぶる不確かなものに基づいたものである非常にリスクの大きいものです。冷静で地道で堅実な考えが広まるほど、結婚を避ける傾向になるのではないかと思います。
 でもさー子どもがいたら絶対楽しいよね、きっと。ムカつくことも死ぬほどあるだろうけれど。

 千代大海二敗目!勝ち越しまであと二つから動きません……朝青龍はまさに横綱相撲ですね。強い。

2008.03.16 Sunday 20:53| comments (0) | trackbacks (0) |