雪かきについて

 先週に引き続き雪が降りました。積もりました。神奈川県央部では珍しいことです。おかげで年に一度するかしないかの雪かきをしたのですが、ご近所の方針が見え隠れして面白かったです。
 まず、自宅の玄関の前だけ雪かきをしているお宅。もう、隣の家の境のコンクリブロックのちょうど半分までだもの。みみっちー!と笑ってしまいました。それもちょうど道路幅も半分まで。測ったのかな。その姿を想像するとますます笑えます。陣地(?)以外を雪かきするとバチでも当たると思っているのでしょうか。小さなお子さんがいらっしゃるとか、老親の介護で大変とか、老夫婦だけとか、そういうわけでもないのに、どう見ても働き盛りのご夫婦と高校生や大学生くらいに見えるお子さんとか、そういうお宅なのにこのせせこましさ。こういうお宅の近くは、こちらが雪かきするのも憚られます。「ちょっと!うちの前を勝手に雪かきしないでくれる?」とか言われそうで怖いです。
 自宅前の道路だけでなく、周辺まで雪かきしているタイプ。これは、どこまで自分がやるべきか悩むのじゃないかと思うのですが、我が家の周辺は坂道なので、たいていのお宅がこのタイプです。坂で危ない辺りを多くのひとがまんべんなくやっているようです。例えば、坂の上のほうのお宅が雪かきした後に少しまた積もって、その後雪かきに出てきた少し坂の下のほうの方が、また全体的に雪かきしてくださった感じですね。ところどころ、うっすら雪が積もっていたり、きっちり雪かきされていたりして、どこの家がどの程度どんな順番で雪かきしたのか一目瞭然ですが、とりあえず坂道の安全確保に努めてくださっているところが非常にありがたいです。昨夜うっかり坂の上から帰ってくるルートで途中まで来てしまい、引き返すべきかと思いましたが助かりました。
 そして、そこまでしなくても良いんじゃないかと思うくらい雪かきしてくださるお宅。坂の上から下まで、土日だからヒマなのかもしれないですが、外を見るたびにさわやかなおっさんが雪かきしまくりで、頭は下がるものの一緒にやらなきゃいけないような気がしてちょっと困る。私がやったところのやり直しなんてされるとダメ出しされた気分ですよ。しかし、駐車場になっているだけの場所まで雪かきしてあって、本当に感謝でした。同じく、無視できないからという感じで出てきたご近所さん(自宅前しかやらないひとは出てこなかったが)と老夫婦世帯の前とかも雪かきして、なんとなくご近所交流しておきました。
 雪国ではどうだかまったく存じませんが、こちらではたまにしかないことなだけに、そのお宅の方針が垣間見えて実に興味深い。私は他人との関わりはあんまり積極的ではなく、職場でも昼飯はひとりで食べているし同僚と飲みに行くなんてまず無いし、休み時間もたいてい読書で会話も交わさないけれど、それでもやはり人間観察は面白く楽しく、他人あっての私だなあと思うのでした。

2008.02.10 Sunday 20:32| comments (0) | trackbacks (0) |