8/13名古屋周辺

 今更ですが、夏休みに出かけた話を。本気で覚え書き状態です。

 12日(木)の23時過ぎに自宅まで迎えにきてくれた彼氏の車で東名へ。帰省ラッシュは昼間のうちに落ち着いたようで、かなり空いた道を名古屋方面へ向かいました。途中のSAで車中泊しようと試みましたが、同じ考えの皆様のお車で駐車場が無く、2カ所諦めた結果早朝に上郷SAにて休憩。しかし、日が昇ってきたため、超暑い。親がパチンコへ行っていなくても死ぬと思いました。結局2時間ぐらいでまた出発。おかげさまで目的地のひとつ、岐阜県多治見市のこども陶器博物館 KIDSLANDには10時開館なのに7時に着きました。
 しょうがないから「日本一暑い」看板とか無いかと駅前まで行ってみたりもしましたが、特に何もなく…結局駐車場でまたちょっとうとうと…なんて気温ではなかった。死ぬ。
 気持ちを入れ替えてあちこち散歩しました。あまりにもうさこな倉庫とか駐車場とかなんですが、写真の編集がいまだに出来ないMacBook事情なのでとりあえず無しです。いやはや入り口入ってすぐのうさぎのかわいさと言ったらもう…ご飯何杯というレベルを超えて卒倒です。
 とりあえず、うさこ展を観ました。ディック・ブルーナ氏のシルクスクリーン作品を展示しているため、照明は暗く、撮影禁止でした。年代によるうさこの変化の歴史や、ブルーナ氏の制作過程の紹介もあり、こじんまりとしているわりと真面目で要所を押さえた展示でした。
 個人的な好みを申し上げますと、2000年代の太ったうさこはあまり好みでないんですよ。1970から80年代の、顔がしもぶくれで耳が尖っていて、ボディが顔より細いタイプが好きなのです。1990年代あたりは顔と体がだいたい幅が同じになっています。もう55のおばさんだからぽっちゃりはしょうがないし、服も花柄とか襟付きで無くなるのも年相応と言えばそうだし、全体的に丸みを帯びたのも、年食って丸くなったんだねうさこ、で納得はできるのです。でもそれと好き嫌いは違うわけで、2000年ごろのうさこにはあんまり萌えません。けど、ここ数年のうさこはまた私好みにちょっと変わってきていまして…熟女萌えしております。
 以前に、ウニがどんだけ可愛いか語りまくったときも思いましたが、改めて自分のうさこ語りを読むと変態ですな。まあいいや。
 あと、展示は「ふわふわ」をイメージしているどうこうというのがありまして、箱の中に手を突っ込んで、柔らかさを味わうやつがあったのですが、アレは私と彼氏の感想は「猫の死体」で一致しました。見えないところに手を突っ込むのがまず気持ち悪くて、そんで触ると冷たいんだけどふわふわしていて足の長い毛皮みたいな感じで、身近なイメージでしっくりくるのが「猫の死体」なんですよ。うさこなんだからうさぎの死体のほうが適切な感想なのでしょうけど、うさぎの死体は見たことが無いので。猫。

 うさこを語り始めるとなかなか本題へたどり着かないのでもう飛ばします。
 陶器博物館ですから、素焼きのカップとかに色を付けてオリジナルの作品を作れる体験コーナーがあります。もちろんやってみました。ふたりで思い思いのうさこを描きまくったわけです。彼は茶碗で私はマグカップです。
 側面のRが厳しいので、マグカップより茶碗のほうが簡単そうでした。描くのが。R面にまっすぐ筆で線を引くのが難しいのです。平面だって普段やらないから出来ないのに。自分を過信していました。反省です。
 上絵付け、下絵付け、クレヨン等種類があり、上絵付けはツルツルの面に色を塗って焼く、食品を扱うお皿などには適していません。ただ、表面はツルツルなので何度でも絵の具を拭き取って直しがききます。下絵付けは、素焼きのざらざらな面に、鉛筆で下書きをして絵の具で清書って感じです。これは色は直せないですが、鉛筆の線は焼けば消えるので、下書きはやりたい放題です。これを体験してみました。下書きで濃い鉛筆でぐりぐり描いたので、清書が出来てるのか分からねがったのが、やっちまった点です。
 クレヨンは、文字通りクレヨンで、お皿にぐりぐり描いて、わりとすぐ完成みたいです。当日お持ち帰りが出来ますが、やはり食品には適しません。上絵付けと下絵付けは2ヶ月くらいで送ってもらえます。もちろん送料はかかりますが、一律550円だったかな? 送り先までの距離は関係ないようです。海外とかは無理なんだとは思いますが。
 あとはお土産と、一緒に写真撮影のできるやたらでかいうさこぬいぐるみですね。子どもらが抱きつきまくるからでしょう、かなり薄汚れた感じでした。でも彼は真顔でなでていました。欲しいらしい。
「これ買ったら倉のユニフォーム着せる」
 どんだけ好きなんだ、倉。ホームラン2本見ただけで惚れたのか。倉が、今シーズン2本しか打ってないホームランを、マツダスタジアムと横浜スタジアムで両方見ただけで。

 続きは野球の話なので、たたんでおきます。どうでもいいひとにはどうでも良いでしょうからね、カープ。うさこのほうがもっとどうでも良いと思うひと多そうですけども。

 試合の前には味噌煮込みうどん食いました。山本屋総本家です。おいしかったですが、野菜がやたら少なくて驚きました。名古屋城も行きました。10カ所くらいしかお城には行ったことがありませんが、それでも、天守閣の一番上にお土産屋があったのは初めてでした。驚きました。
 地下鉄はすごく便利。コインパーキングが多いのも便利。

 で、その倉は、13日(金)のナゴヤドームにおける中日-広島戦には登場しませんでした。
 広島の投手がまえけん(本人がひらがな表記を希望しているようなので従います)でしたので、投球前の両腕を大きく広げるポーズをまずは撮影しました。7/6の東京ドームにはカメラを持参するのを忘れてしまったのですが、今回はちゃんと持って行ったのです。でも私はあんまり撮りませんでした。何故なら不憫な同僚の元へ行っていて、放置プレイの彼氏にカメラを預けっぱなしだったから。
 分かっちゃいたけどナゴヤは敵地。しかし、心優しい横浜ファンの集うハマスタに慣れていた私には、敵地でも3塁側外野は真っ赤に決まっているものだと思い込んでいたのです。神宮もわりと3塁側はビジターが多いし―――神宮は10年以上行っていませんでしたので、今は当てはまらないかもしれませんが、とりあえず先日のカープ戦は3塁側真っ赤でした―――東京ドームも混在しているとは言ってもビジターのみの席以外でも半分くらいは真っ赤だったし、ナゴヤもそんな感じだと想像していました。
 そしたらまあ、そうねこれが本拠地のあるべき姿よね、ジャイアンツ戦のときに球場全体で明らかにオレンジ色のほうが優勢になっているハマスタがおかしいのよねとしみじみ思うことになったのです。4/30のマツダも、確かに気の毒になるくらい中日ファンは少なかったのですが、あれはビジターパフォーマンス席が思いっきり隔離されているせいで、その他の席にはちらほら混在していましたから、その逆くらいだろうと予想していました。
 全然違ったね。
 しかも名古屋、横浜駅だってベイスターズの選手のポスターが並んでいたり、広島はあちこちでカープが主張されているのに比べて、ドラゴンズが前面に押し出されているのは私が行った場所では、地下鉄のドーム前駅からドームまでの通路くらいでした。そのほか、お店にはこれといってドラゴンズを匂わせたものはほとんどないのです。中日、名古屋で愛されてないの? とまで思いました。そりゃ水道橋がジャイアンツめいているかと言われれば違うし、信濃町だってたいしてヤクルトめいていません。でもさ、もうちょっと地元球団愛があふれていても良いんじゃないかと。
 そういう気持ちでおりましたから、球場では本当に騙された感じがしました。あっちもこっちも、とくに目立つグッズは無いけれど、よく見るとドラゴンズ。目が慣れてくると、周囲が完全にドラゴンズファンであることが分かりました。私のいた席は前後に赤いひとたちがいましたが、カープ応援の同僚2名がいた席はもうぐうの音も出ないくらいにドラゴンズ。
 カープのメガホンをバッグから出すことも出来ないと縮こまっていた同僚その1 は、ついに3回あたりからビジターのみの席の後ろへ行って混じっていました。立ち見禁止。
 もう一人は、かなり苛立ちながらも席を離れることはせず、あんまりにもその姿が哀れだったので私は彼のところへ行きました。頑張って、メガホンバット持って。場違いも甚だしい感じでしたけど。
 私の彼氏はカープ坊やのハンドパペットと、私のカメラで一人楽しく遊んでいたので問題ありません。同僚その2は、広島の主砲栗原が打席に立っているにも関わらず、弁当食ってました。中日が攻撃しているときは周囲が大騒ぎしていて弁当無理。ラッキーセブンまで同僚その2と観戦し、同僚その2がくれたお弁当の中身のてんむすをほおばって席へ戻りました。その後、どかんと中日が点を入れて、はいはい負け負け。
 まあ負けるのはしょうがないです。勝負ですからどっちかが勝ってどっちかが負けるのです。延長12回引き分けもありますけども、とりあえずは勝者と敗者がいるのだから良いのです。でも、周囲に遠慮しながら観戦しないとならないのはストレスでした。たぶん、中日ファンの方に言わせればそんなの全然気にせず、どうぞどうぞお好きなだけスクワットしてください、程度だと思います。でもなー、ディズニーランドでガンダムTシャツ着ているみたいないたたまれなさが先に立ってしまう。いや綾波Tシャツかな。うん、綾波だな。聖闘士星矢とか。
 売店のグッズも少ないし、なんかしょんぼりしてしまう。負けたからなおさらです。というわけで、ナゴヤでのカープ観戦はなんというか精神的に疲れました。ゲームの内容以前に、環境で。
 試合後は、とくにどこのファンでもない彼氏はナゴヤドームを堪能出来てご機嫌、私とカープ応援の同僚2名はなんとなくぐったり、そして、実は一緒に来ていた中日ファンの同僚はひとりでやたらご機嫌という状況でした。彼は広島で中日戦を観て負けて帰ったことがあり、ナゴヤまで行ってまた負けたら泣けると思っていたそうですが、勝ったのでご機嫌です。当たり前だな。
 大移動が少し落ち着くまで職場の3人と試合の感想等を述べ合い、ナゴヤドーム隣のジャスコ―――中日ユニフォームの集団に占拠されていた―――で夕飯用に見切り品を買い占め、そのまま車で東京方面へ。
 そんな感じで名古屋遠征は終了しました。

 そのときは、まさかそのまま中日に3連敗するなんて思っていなかったんです。1回くらい勝つんでないかと勝手に思っていました。そしたら3連敗でした。そのまま4連敗しました。
 焼き上がったうさこのマグカップが届いたら、連敗を思い出すのかと思うと今から憂鬱です。

2010.08.21 Saturday 21:16| - | - |