どうせまた怒られるけど

 例えば、玄関に転がっていた折り畳み傘を、誰かのしまい忘れだろうと思って片付けたら、出かけるのに忘れないように妹が用意していたもので、「勝手にひとのものをしまわないでよ、おかげで忘れたじゃないのお姉ちゃん酷い」とまで言われては、その後ずっと玄関に何があっても(さすがに要冷凍・要冷蔵は片付けるが)すべて「誰かがわざと置いてある可能性があるものには触れない方が無難である」という判断を下し続けるのが当然であると主張いたします。
 そんなわけですから、家族であるだけに無遠慮で大喧嘩に発展してしまうことを防ぐ方法として、家庭内でこそトヨタの「カンバン方式」を採用すべきだと考えるのであります。いちいちメモを貼るのが面倒だったら、「換気のために寒いけど窓を開けます」とか全員にもれなくアナウンスを徹底するべきでしょう。でないと、なんだよ寒いじゃんかと許可無く閉めちゃってまた揉めますからね。
 ……「気を遣え」の一言で却下されました。
 気を遣うなんて曖昧な方法よりもっと安全確実な方法があるのに採用しない私の家族は愚かだと思う。
 私は今後も明確な指示が無いものには触れないよ。喧嘩になっても! 叱られても!
 訊けば良いじゃんと言われますが、たいていの場合、そのぐらい訊かないでも分かるだろと言われるのです。分からないから訊いているのに。それで勝手に判断するとそれもまた文句を付けられる。もううんざりです。
 土砂降りだけど布団干してあるとか、ガスコンロに火がついているけど誰も在宅でないっぽいとか、明らかにおかしいものはちゃんと判断してます。問題はそれ以外の微妙なものです。それで新たな提案をしたのに却下ですから、努力する気もなくなりました。
 仕事は好きだけど会社にどんどん愛着が無くなってやる気が低下する過程ってこんななんだろう。

2010.07.05 Monday 19:35| - | - |