尾道・広島・呉・江田島・彦根
28日の夜から2日の夜まで旅行していました。同行者は彼氏、きいろいうさこと青い花柄うさこ、オレンジのハンドパペットうさこです。
東名から名神を通り淡路島経由で四国へ渡って讃岐うどんで腹ごしらえ、しまなみ海道の橋を楽しみながら尾道へ。本当に坂道だらけというか階段だらけの街中を散策してから夕飯は尾道ラーメンを食べました。翌日は宮島観光し、夜はマツダスタジアムでカープを応援しました。ハマスタでの広島応援がお遊戯レベルに見えた衝撃の一夜が明けて、呉の「てつのくじら館」へ行き、それから江田島の第一術科学校へ。更に「アレイからすこじま」で夕映えの潜水艦を堪能。のんびりしたおかげで彦根へ着いたのは深夜。せっかくの温泉にも入らず、ばたんきゅーで朝になり、よろよろと彦根城へ。火縄銃の実演を見学してから天守閣(2時間待ちに呆れて入らず)周辺をうろうろして、あまりの混雑に嫌気がさして昼飯も食わずに琵琶湖周辺のドライブへ。道の駅「近江母の郷」でサービスの悪さにもほどがあると感心しながら名物らしい「ふるふるラーメン」を食べて米原ICから高速へ乗って東京へ向かうも途中で脱落して神奈川県内の我が家で解散、というのが大雑把な旅程でした。
今回の旅行の最大の収穫は、彼氏にカープの応援の面白さを認識させたことです。いや私、全然カープファンじゃありませんけども。野球ファンですら無いですけども。
また、岩国は行きそびれましたが、呉と江田島に行けて大満足です。彼氏には「次はどこの基地に行くの」と訊かれました。遠出するたびに基地に行っているわけではないのに。誤解だ。だいたい、岩国は橋を見にいくのであって、基地は目的では無いのだが。
とにかく、広島は良かったです。マツダ車がたくさん走り、カープ愛に溢れ、オタフクソースばかりが売られていて、海も街中もとても綺麗で全体的に優しい雰囲気でした。街並みも良いし、ごみが道端に放置されていることもほとんど無い。これで黄砂が無ければ……黄砂が原因か水が合わないのか、思い切り肌が荒れたのが辛かったけれど、広島はまた行きたいです。
以降、旅の詳細はたたんでおきます。
神奈川を出てから静岡に入ったことすら覚えていないのに、起きたらもう淡路島だったとか、讃岐うどんのあと目が覚めたらしまなみ海道が目の前だったとか、往路はとにかく寝ていました。運転手が雨は降るし風は強いしで淡路島へ渡る橋が怖くて怖くておろおろしていたのに、助手席ではすやすやぐっすりよだれたらして寝ていたわけです。四国もほとんどを寝て過ごし、行った気がしません。おかしいな。
しかし、起きているときは高速から景色を少し眺めました。ため池と棚田がたくさんあって、小学校の社会の教科書って正しいんだなと思いました。本格的なお遍路さんもいました。
しまなみ海道からの眺めはとても良かったです。瀬戸内海は島があるだけだと思ってあんまり魅力を感じていませんでしたが、海と島と橋と船の景色はとても綺麗(8.15 KB)で、それまでの認識を反省しました。
尾道でも反省しました。階段が多いとか狭くて坂が急だとか本で読んだけど、普通じゃないかと思いながら歩いていましたが、ちょっと時間があったので古寺めぐりコースをちょっと歩いてみましたら、どこの登山コースですかみたいな。反省した。でもあれは電車スポット(20.0 KB)だな。
登山コースといえば、千光寺は高いところを怖がる彼氏が嫌がるのでロープウェイではなく、車で公園まで行きました。文学のこみち(20.8 KB)は軽く登山だと思いました。あれをハイヒールの女性が歩いているのだから感心します。ああいう女性は、私から見るとその場所にふさわしい服装をしない馬鹿なのですが、やだーとか言いながらよろけつつ恋人や夫にしがみつく様子は、ある種の男から見たら可愛くて魅力的なのかもしれない。
日本人なら一度は以下略に行ってみようその2として、宮島へ行きましたけど、あれ、私には何がそんなに素晴らしいのかちっともさっぱり理解出来ませんでした。鳥居が海にあるだけで何がそんなに。海の上に張り出すような神社があって何がそんなに。
そういう構造の住宅もあるじゃん。神社だからすごいの? 作られた時代としての技術がすごいの? 海にあるのに腐ったりしないメンテナンスがすごいの? 分からない。
というわけで、宮島観光で一番面白かったのは乗ったフェリーでした。回頭しなくても乗り降り出来るように、前も後ろも車を降ろせる構造なのね。生活に使っている船、という感じで他の小さい車を載せない船も色々と興味深かったです。尾道でもバスよりも頻繁に島へ船が出ていて、しかも安くて、船が生活に密着している様子が伺えて面白かったです。あの安さで運営できているのは、やっぱり行政からの補助があるんだろうな。
また、写真を撮らなかったのですが、もみじ饅頭を作る機械、あれすごかった。悪いけど、神社よりずっと見ごたえありました。オイルを塗る、生地を入れる、餡を入れる、もう一度上から生地を入れる、蓋をする、蓋を開ける、取り出す、オイルを塗る……機械のラインを中心に動線が構成されていて、何件かガラス張りで中を見られたのですがどの店もそれぞれ工夫があり面白かったです。ああいうのは何時間見ていても飽きない。
宮島の後は平和記念公園と旧市民球場、広島城へ行きました。市民球場の中は見学出来て、あの立ち上がると座面が持ち上がる椅子でよくスクワット応援が出来るなあと感心してしまいました。移動は路面電車を使いました。緑色の車両は都電に良く似ている。そして、PASPYは、名前はPASUMOっぽく、見た目はSUICAっぽく、路面電車に乗るのにICOCAは使えるのにSUICAは不可という、なんだか納得のいかないシステムです。あのサングラスの熊みたいなのは可愛いけど。
マツダスタジアムは文句無く楽しかったです。私が行ったことのある球場は、横浜スタジアム、今は無き後楽園そして東京ドーム、神宮、野球ではなく高校生クイズ(笑)で行った西武球場、その程度ですが、構造は一番面白かったです。新しいから前衛的で当たり前なのかもしれませんが。とにかく、市民の憩いの場っぽい感じがして非常に好感が持てました。
私が観戦したのは寝ソベリアです。ソファに寝転がってぐうたらと観戦できるわけです。ただし、スクワット応援をしないため、冷える。ブランケットの貸し出しもありますが動かないから一枚じゃ足りません。念のため持って行った自前のブランケットが役に立ちました。熱血応援席(と私が呼んでいる「カープパフォーマンス」)にいる職場の同僚とあちこちうろうろしていた私は自分のを、私が手渡したメガホンと予想スタメン順に応援歌を並べた資料を持って寝っ転がっていた彼氏がひとりで真っ赤なブランケットを使っていました。席から見える景色(19.0 KB)と席に寝そべる姿(14.1 KB)を載せておきましょう。もちろん、カープドーナツ(26.4 KB)も食べました。
この試合、何が面白かったって、近くにいたお客さん。男ふたりで寝ソベリア(しかも、ふたりで一枚に包まる方式のブランケットをしっかり使用していた)という状況よりも何よりも、ツッコミどころはカープのユニフォームと中日のユニフォームを重ね着しているところ。もちろん、メガホンも二種類。タオルも青いのと赤いのと両方持っていました。ひとりは普通にカープファンらしく、ずっとカープのユニフォームでしたが、もうひとりは中日の攻撃のときはカープのユニフォームを脱いで青いメガホンを叩き、カープの攻撃のときは赤いユニフォームを上から着て赤いメガホンを叩く。どちらかというと中日ファンのようでしたが、カープのマスコットのぬいぐるみも持っていてふたりの間に座らせて仲良く観戦していました。なんなんだ。面白くて仕方が無く、試合を観ないでそのふたりをついつい見物しては彼氏とふたりで大笑いでした。
広島はすごい。街中に「We ハート Carp」と書いてある。これは「I」ではなく「We」であるところがすごい。市民がみんなで球団を大切にしている様子が感じられます。球場を出た後「今、カープ帰り」という電話をしている若者がいて、野球帰りとか球場帰りとか試合帰りとかではなく「カープ帰り」という表現に心打たれました。
前後しますが、遅い昼食にはお好み焼きを食べました。駅前のひろしまお好み物語 駅前ひろばの中にある「きゃべつ」というお店です。店員の若い女性が元気が良くて感じが良くて楽しかったです。美味しかった。私が「行きたい」と言う場所に義理(?)でついてくる彼氏も大満足でした。野球も潜水艦も江田島も、彼は間違いなく興味が無いのです。
翌日は呉と江田島へ。ここはもう、書くと長くて長くて長くてえらいことになるので、とりあえず止めておきます。大和ミュージアムには行っていません。混んでいて嫌になったのと、「てつのくじら館」で満足してしまったためです。でも江田島は別腹。呉から江田島への移動中は私はまた寝ていました。第一術科学校の入り口にいた曹士の若者が爽やか好青年で可愛かったです。教育参考館は見学に40分ほどとってありましたが、それでも時間が足りませんでした。もう一度行きたいものです。
夕方まで呉にいたので彦根到着は深夜になりました。途中で姫路を通りましたが、ちょっとお城を拝見、という気持ちも何も無く、ひたすら素通り。これは「アレイからすこじま」で潜水艦にうっとりしていた(12.1 KB)私も悪いのですが、運転手が岡山の存在をすっかり忘れていて、尾道の隣はすぐ神戸だと認識していたため、約450キロの移動を200キロ程度と見積もっていたことも原因です。
到着して数時間で朝になってしまい、ふらふらしながら彦根城へ。なかなかでかくて綺麗なお城でした。玄宮園も綺麗な庭(18.7 KB)で日差しが強くて弱りましたが散策を楽しみました。ひこにゃん可愛いし。
あんまりにも混雑がひどいのと、帰りの東名の渋滞を警戒して早めに帰路につきました。それでも日帰りの集団と思われる渋滞に巻き込まれましたが。2月に開通した海老名インターを使ったら、横浜町田インターへ向かう大渋滞を尻目にガラ空きの橋を通って相模川を渡ることが出来て快適でした。でもこれじゃ渋滞の解消の役には立ってない、ような……