出したらしまえ、の続き

 昨日の書き方だと、安全装置が必要じゃないみたいな感じがするので追記します。
 ライターに安全装置が必要か必要じゃないかで判断するなら、あったほうが良いと思います。小さな子どもがライターを手に取ったとき、多少の足止めにはなるでしょう。しかしそれは「危険物の管理はしっかり行う」とした上で、それでも子どもの手に渡ったときの対策として役に立つという話であって、安全装置があるからそこらに放置しても大丈夫、という話ではありません。
 あくまでも、一番の対策は「片付ける」、二番手として「安全装置」、そして「家具やら何やらを不燃物・難燃物にする」や「ちょっとでも煙が出たら通報される報知器の設置」が妥当だと考えます。
 安全対策はいくつあってもあり過ぎることはありません。だから、「片付ける」をすり抜けた場合の対策として「安全装置」は必要かつ有効でしょう。ただ、讀賣新聞の社説ではその「片付ける」をすっ飛ばして「安全装置が無いからいけない」という主張に見えたので、馬鹿だと思った次第です。
 車のパワーウィンドウにあるべき安全装置とは立ち位置が違います。運転手以外が窓の操作を出来なくするロックは、運転席にありそれを助手席や後部座席の子どもが勝手に外せることは無いので、子どもが操作できるライターの安全装置とは別物でしょう。安全装置を働かせることが危険を排除することに直結するからです。
 きちんと保管するという前提ナシでライターに安全装置を義務付ける議論は、痴漢が多いと噂の公園を夜中に女ひとりで歩いておいて、被害に遭った時「防犯ブザーを持っていれば良かったのに」みたいなくだらなさです。そりゃ持ってりゃ役に立つだろうけれど、そもそも夜道をうろついているのが心がけとしてダメなんだから。
 安全装置にしろ防犯ブザーにしろ、単なる道具であってそれがあればOKというものではありません。あくまでも道具ですから使うひとの問題が大きいのです。どんなスゴイ機能の防火設備を設置していても、その閉まる経路に物を置きっぱなしにするような状態では台無しです。それと同じ。

 食べても問題の無い塗料、角を丸めてある積み木、キャップに穴が開いているボールペン(誤嚥しても息が出来るように)、袖口が引っかからないように内側へ曲がりこんでいるハンドル……こういうデザインは素晴らしいと思う。売れる売れないとか広まる広まらないは別として、とりあえず自分で試したり他人に勧めたり出来るのが「モノ」の良いところです。
 こういった「モノ」の工夫と、注意する、しないは全然別の話で、どんなに良い物を作ったって使うのは人間なんだよ! というのが結論。なの?

 安全といえば、私はお喋りする美容師を好きになれない。弟妹がお喋りしながら料理をしていて指を切ろうが火傷しようが本人が痛い目に遭うだけですが、美容師の刃物で痛い思いをするのはたぶん客です。
 刃物を扱っている手元は疎かにならないのだろうか。刃物を持つ他人の前で無防備でいる客に対して、ずっと喋っていたり他のお客さんの様子を伺ったり他の美容師に指示を出したり、自信の表れなのかもしれませんが、不安にはなります。「前髪どうしますか」とか必要な会話だけすれば良い。他の美容師に指示を出したりするときはきちんと手を止めて対応すれば良い。
 煙草臭い美容師のほうがまだマシだと思うくらい、その「集中してません」感じの美容師は信用出来ません。以前テレビで色々解説しながらカットモデルの髪型を整えていくカリスマ美容師を見て、こういうのは御免だなあと思ったものです。

 こういう馬鹿馬鹿しいのは好きだな。続くと一瞬で飽きるけど。http://digimaga.net/2010/04/gachapin-is-violating-the-rule-of-twitter.html

2010.04.12 Monday 20:45| - | - |