ブスは三日で慣れる
そのとおりだと思いました。
とんでもなく不細工でちっとも可愛くないと思っていた、不恰好なmade in Chinaのミッフィのマスコットをここ3週間ほど毎日職場で眺めていたら、これはこれで可愛いかも、と思うようになっていることに気付いて愕然としたのです。
いやこれ全然可愛くないから! ブサ可愛い範疇を超越してるから! 作りも雑だし! ミッフィとは認めん! もってのほか! と思っていたのに。
ヤバイ。これはヤバイ。可愛いミッフィの真の姿を見失い始めている。ような気がする。
やっぱこう、本物に触れていないと美意識がダメになるよね、と痛感しました。ごめんよ不細工うさこ、お前は引き出しの奥だ。
でも、正規の美しいうさこは汚れるとショックだからきちんと包んでしまいこんでいるので、気軽に眺めてなでなで出来るのは不細工うさこなんだよね……そうすると不細工うさこが可愛く見えて来るんだよ……いやいやいやそれじゃダメだ。そもそも、職場にミッフィが氾濫しているのがおかしいのですが。
職場といえば、「子ども手当てのおかげで我が家は増税だ」と憤慨している独身子どもなし両親と同居20代男性がぼやいていたので、「ちょっとした増税で将来自分を支えてくれる子どもを他人が育ててくれるんだからこんなウマイ話は無いよ」と持論を展開したのですが、理解を得られませんでした。
彼の主張は、「子どもを持つ持たないは本人の自由だから、子どもがいるひとを優遇するのはおかしい」ということです。つまり彼の中では、ガンプラを買うのは本人の自由だから優遇が無くて当たり前だ、と。いや彼はガンダムには興味無いようですが。
でもねえ、絶対誰かの子どもの世話になるんだよ誰だって。この世の全員が「誰かの子ども」である以上、あれだ、ドラえもんの「独裁スイッチ」ですよ、自分以外に誰もいない場所では現代的な生活は出来ないのです。ということは、自分で子育てしないのなら誰かにしてもらうしかなく、労働力を提供しないのなら金を出すというのがフェアな取引ではないでしょうか。
将来を金で買う、という意味では、子ども手当てに伴う増税は、年金の掛け金が上がるようなものだと思うのです。
ただ、外国人差別をするわけではないけれど、親は日本国内に住んでいるが子どもが国内に住んでいない場合に支給するのは噴飯ものです。私は、子ども手当てが将来「私を」支えてくれるであろう子どもを育てるための投資であるなら認めてやっても良いんだぜ、という考えなので、その当てがまるで無い場合はビタ一文支払いたくありません。
ところで私、金曜の午後から調子が悪く、土曜は警察へ行くので精一杯、日曜はひたすら寝ておりました。ちょいちょいメールチェックとかしたけど、返信する気力が無く……放置。
しょうがないから(法律上)警察へはなんとか行きましたが、どうしてこういうときに限って自宅に車が無いのか……! 15時までなのに13時半頃起き出して支度していたら、案の定、電話がかかってきました。「もう14時ですけど……15時までなので……」って。分かってる、分かってるから!
最近毎年電話もらっているかもしれない。12時くらいにかかってきた「あと10人くらいだから、早く来てもらえると終わりに出来て嬉しいんだけどー」にはむっとしました。15時までやっている、と事前に通告しているんだから勝手に店仕舞いを早めるな。15時まではやってろ。
しかし14時に自宅は催促されてもしょうがない。でも午前中に行くと、皆さん真面目なので、やたら混んでいるのですよ。待つのヤダ。駐車場もいっぱいだし、登録簿から探し出すのも手間取るし、面接も順番待ちだし。これが終わるギリギリだと、残りが少ないから顔を見せるだけで処理が進むのです。これは快適。
今年も銃を手放すひとが多いようです。高校や大学で始めて、卒業してからあまり撃たなくなって、今年所持許可を更新しなければならないひとが、「お返しするつもりで今日は来ました」とそのまま銃を置いていくらしい。
この時期だったら母校に連絡すれば、中古を安く欲しがっている新入生に円満な譲渡が可能でしょうに、溶鉱炉行きだなんて! よくもそんな可哀想なことが出来るものです。何その思い入れの無さ。いや所詮道具に過ぎないけれど……試合であちこち行脚し苦楽を共にした相棒ではないのか。
車に乗せても、保管設備の無い宿に泊まっても、常に盗難を意識して肌身離さず面倒をみた銃を、私は溶鉱炉にはぶち込めない。手放すならば、大事に使ってくれそうな母校の後輩に譲りたいものです。せめて銃砲店に譲渡依頼としたい。
そのまま眠り銃にした挙句盗難されて事件に繋がるよりは、警察に返却して溶鉱炉のほうがずっと良いのだけども。