TSUTAYAする

 彼氏がDVDを借りて観ることを近頃「TSUTAYAする」と表現しています。私は映画館には行きますが、レンタルはまず利用しないので、自宅でDVDを観るという行為そのものが不思議な感じがします。
 映画館も、そこで上映しているから観るのであって、テレビでやっているなら観るけれど自分で再生はしないというのと同じだと考えると、映画館へ足を運ぶのは能動的に見えてレンタル派より受動的な行動であると言えましょう。
「TSUTAYAする」という表現が出てくるくらい(私の彼氏以外が使っているか知りませんが)映画をレンタルDVDで観ることが一般的な行動だとすれば、日本人はけっこう映画に対して積極的なのではないかと思います。自宅ならお喋りOKだし寝っ転がっても良いし好きなときにトイレ行けるし、内容を思い切り楽しみたいなら自宅、という考えは理解できます。
 映画館が儲けるためには『アバター』みたいに映画館で観ないことには楽しめない作品を多く作る必要があるでしょう。『アバター』は正直、ストーリーに魅力をまったく感じません。設定もあらすじも実にありきたりです。しかし、映像と音響は魅力です。そしてそれは映画館でしか味わえず、足を運ばざるを得ません。これなら儲かります。
 どうにもつまらないだろうと予想できる映画なのに、大画面で音響にも定評のある、自宅から1時間以上かかる映画館に、行ってみようかなという気持ちにさせるのだから『アバター』はすごい。たぶん私は行きませんが、3Dってのがどんだけスゴイのかは非常に気になっています。
 友人の経済学者も頻繁にTSUTAYAを利用しているようです。映画館へ行くのは私が誘ったときしかないと言っても過言ではないらしいですが、DVDを自宅で時間を作ってわざわざ観るんだよなあ。そのほうが面倒な気がするのだけど、どうもそうではないらしい。
 今日の日本映画専門チャンネルの「トウキョウソナタ」は面白かった。「先がどうなってるか見て来ます」だって。人生について、だな。それにしてもダイワマン ……

 しつこいようですが、ホームズ。
 個人的に最も気に入ったシーンは、馬車の中で「私の服を盗んで着るな」とか散々怒鳴った挙句にホームズを殴ったワトソンが、しょうがないなというように笑うところです。あれは良い。ああいうのは良いね。ああいうのは。
 とりあえずこれを昨日書き忘れていたので今日付け加えておきます。

2010.03.25 Thursday 22:44| - | - |