春秋ツギハギ
今日のランチは有楽町の春秋ツギハギ日比谷でした。最寄り駅は地下鉄日比谷駅ですが、我々は有楽町から歩きました。有楽町からでも新橋からでも、たぶん、同じくらい歩くと思います。
毎年恒例の男友達4人との「飲まないかわりに豪勢な昼食を」会合です。豪勢な、と言いながら、ディナーメニューより安いから、という理由で昼食会にするあたりが庶民です。今年はひとり、仕事が入ってしまったとのことで私を含めて4人でした。
私はランチコース「春」にしました。3500円。メニュー内容は以下のとおりです。
【前菜】 前菜3種の盛り合わせ
http://www.shunju.com/ja/restaurants/tsugihagi/menu/#lunchmenu
【造り】 旬魚のカルパッチョ
【野菜】 川田農園から 有機野菜の温かいソースで
【主菜】 本日のメイン
本日の魚介料理 又は 肉料理
どちらかお選び頂けます。
【食事】 釜あげ白魚飯
香の物 味噌汁
【デザート】 ツギハギのデザート 2種盛り
珈琲 又は 紅茶
主菜は私は肉料理にしました。松坂豚です。松坂は豚も有名なのかグルメで無い私にはさっぱりでしたが、ものすごく美味しかったです。しらすご飯も大盛りに近くボリュームたっぷり。コース料理らしく、一品ずつちゃんと解説もありました。ランチメニュー「春秋膳」と迷いましたが、1500円多く出しただけあると納得の内容です。洋風なふりしてずっとお箸なのも非常に助かる。最後のデザートだけ、フォークとスプーンが出てきましたけど。
部屋も面白かったです。伊藤秀男氏の絵本がたくさん飾られていました。「なぜおふろにしょうぶを入れるの?」という紙芝居が気になりましたが、見ていません。何故なら菖蒲を入れる理由を知っているから。それと、食事が運ばれてくるまでは絵本が気になっていたけれど、食べ始めたらそれどころではなかったからです。だって美味しかったんだもん。ただ、味噌汁はしょぼかったです。他とのギャップに唖然。増えるわかめちゃんを入れただけっぽい雰囲気……違うんだろうけど。
会話内容は、基本的に近況報告に尽きました。ただ、一名が今年の初めに手術をしていたのでその経過、私が10月に入院していたのでその詳細と、かなり年寄りの会話でした。社長の人事とか経産省から注意されたとかがテレビで流れていて参る、なんて大企業ならではの愚痴とか、阿久根市長は次に何をやらかすんだろうとか、通勤電車は痴漢と間違われないように必死だとか。相変わらず、誰の口からも結婚の話は出ず。
金沢を経由して山陰へ帰省する(職場の同期会があるらしい)ひとのために14時には店を後にし、この足で帰省するもうひとりが実家にお土産を買うと言うので、生まれも育ちも23区の仏語翻訳者の案内で三名で銀座 甘楽へ。腹ごなしに歩くつもりだったのにやたら近かったので拍子抜けしました。知人が勤めているとのことで、お店をのぞいたらちょうど勤務中でした。彼の友人が女性ばかりなのは知っていましたが、案の定女性だったのでちょっと笑ってしまいました。
甘楽では、私もお正月用のお菓子を少々買いました。名物らしい豆大福を母の土産にして、黒胡麻餅と銀六最中、紅白饅頭みたいなのを詰め合わせで。正直、お値段は高いです。ただ、私が餡子嫌いのため、例え大きなどら焼きが10円でも私は高いと断言しますのでひとによって判断は分かれるところだと思います。
買い物のあとはDALLOYAU銀座本店を目指してひょこひょこ遠回りをしながら歩きました。ランチにデザートもあったのですが、せっかくなのでマカロンもひとつだけ食べました。特に好きなわけでもないマカロンですが、美味しかったです。自宅にお土産を買いました。お店はあちこちフランス語表記なので、仏語翻訳者の解説に頼りっぱなし。私ともうひとりは第2外国語はドイツ語でしたからちんぷんかんぷんでした。トイレにも行けない(笑)
しばしどうでも良い雑談に興じました。日大は工学部と理工学部があるが何が違うんだろうとか、ほんとどうでも良い。煙草税増税の是非や、埼京線に設置された監視カメラの効果について真面目に話したりもしたけど。
そんな感じで今年も年内最後の外出は、出身大学わりとバラバラ射撃つながりの忘年会でした。二十歳前に出会った彼らが、若々しさを保ってはいるけれどやっぱり少しずつおじさんになっていて、物腰が落ち着いていたり声が渋みを増していたり、それで私もそれなりにおばさんになっている、こういうのは幸せだと思いました。
煙草と言えば、喫煙描写で児童誌販売中止 福音館書店のニュースには驚きました。いやー、コカインやってるホームズさんがジュブナイルでOKなのに、しかもそれをワトソンさんが擁護しているのに無修正で、おじいさんが孫の前で喫煙しているとアウトなの。わっかんねーなあ。
私は個人的には煙草は麻薬指定すれば良いのにと思っていますが、販売中止はやりすぎじゃね? 筒井康隆『最後の喫煙者』の世界が近づいているのをひしひしと感じます。