女らしい私
ものすごくどうでも良い話なのですが、以前私がどこかに書いた記憶のある、弟が「お姉ちゃんは女らしい」を「明日は雨らしい」と同じイントネーションで言っていたという話、先週のモーニングの『エレキング』で「女らしい」を「どうやら女らしい」にすると男っぽいというネタがあって、ああやられた! と思いました。
JRの乱れに翻弄されつつ出勤したら、10月23日(金)の観艦式予行2に同行した職場の後輩が写真のデータをくれました。彼と私は撮っているものが違うのでなかなか面白いです。
そういえば私が艦首付近で訓練展示を見ているとき、隣にいた同い年くらいの男性の、立派なカメラから非常に小気味良いシャッター音が聞こえていまして、羨ましく見ておりましたら彼がいきなりしゃがみこんだので驚きました。
銀塩なんだ!
艦艇の展示が終わったところでレンズを交換していた時には気付きませんでした。飛行機の途切れた隙をついてフィルムを取り替え、すぐに立ち上がり構えてまたシャッターを切る。こういうときフィルムカメラだと2台無いと難しいだろうに手際良い。時々、友人らしい隣の男性と絞りやシャッター速度、選んだレンズと距離との相性等をとても楽しそうに話していました。
そんなに楽しそうにさわやかに、カメラを愛しそうに扱われては気恥ずかしくなってしまう。潮風にまみれたカメラは帰宅後すぐにきれいに手入れされたのでしょう。愛に溢れているカメラ小僧の皆さんを、これだけ揃うと気持ち悪いよなあ、いやこれだけいたらむしろ普通なのかなあ、などと思っていたことが申し訳なくて仕方ありません。
こんなちょっとやそっとじゃ来られない場所に一眼を構えた小僧がごっそり集まっているなんて! 三脚率も高い! テレビカメラ(個人所有っぽい)まで! しかも平日(彼氏に夏休みの未消化分を使わせた私が言うのもなんですが)! と引き気味だった自分を反省いたしました。一眼ではないデジカメで200枚くらいしか撮ってない私は皆さんの足元にも及ばないわ。
まあでも、たった1時間の観閲のために片道3時間波に揺られる覚悟で集結しているあたり、全員が紛れもなくオタク。
入院中のお見舞いにくれたはずのプリンを私が食べられなかったので、今日食べに行こうよと友人の経済学者が誘ってくれまして、ノコノコついていきました。大丈夫、知らないおじさんじゃなくて知っているおじさんだから。
ふたりでプリンを食べながら、彼は先日のお通夜の話、私は先日の観艦式予行の話をしました。目敏く私のネイルを見つけた彼は「30代でネイルデビューか」と笑っていましたが、出来心だってば。ヒマだったんだよお互いに! と、同じ病室の若い娘がネイリストでね、という言い訳をするはめに。長く入院するらしいことを医者が仄めかすから遊びでやったのに、翌日には「帰って良いよ」だもんなあ。
彼の話の本題は、私が入院している真っ最中に「今週の日曜ヒマ?」と寄越したメール(病棟でヒマしていると返事した)で誘うつもりだったらしい神奈川近代文学館で開催中の「大乱歩展」と、こちらは最近思わずチケットを二枚購入したという、一生に一度くらいは聴いておくかと思ったジョン・ウィリアムスの来日公演のお誘いでした。先に言え。
乱歩は行く気満々になったのですが、ギターは……開演が19時で場所がすみだトリフォニーホールだと、帰宅がずいぶん遅くなってしまい体力的に不安がある。彼氏に泊めてもらえばそれは解決ですが、錦糸町でハイサヨウナラというのも申し訳ないような。それよりも8000円がたいへんに厳しい。定期を買ったらまた通帳はマイナスだ。行きたいが……どうしよ。