マジで? 出島!
元大関の出島が引退しました。予想はしていたけれど、思わず回文にしてしまうほどショックです。Wikipediaがもう修正されていてさすがだと思いました。何かあると、どのくらいで反映されるのだろうと思って見に行ってしまう。
昨日ついつい出てしまった豊真将が一時期相撲を辞めていた理由である蜂窩織炎により大関から陥落し、小結くらいには戻りつつも平幕でずっと土俵を務めていましたがついに引退です。
近頃は正統派突き押し相撲の若手がいなくて寂しいものです。突き押し得意のひとは、組まれたときに四つ相撲の上手い相手には敵わないし、重たい力士には突き押しが通用しないし、突き押しだけでは難しいのは分かっているので、突き押し相撲が減ってしまうのはしょうがないのですけど。上位には千代大海がいるけれど、土佐ノ海は十両と行ったり来たりだし。土佐ノ海といえば土佐ノ海もなかなか休まない力士ですよね。なのに番付運が悪くて大関に手が届かないんだから世の中上手くいかない。
本日は安美錦が負けてしまって残念ですが、上位陣の結果は、ますます面白くなってきたという感じです。琴光喜の立会いは悪くなかったのですけど、すぐに胸が合ってしまったでしょう、あれがダメだったと思います。体が起きてしまったからね。身長はほとんど同じなのに、朝青龍のほうがずっと腰が低く、休まず攻めたのが勝因でしょう。
明日は安美錦(9勝3敗)‐琴光喜(10勝2敗)と、結びの一番白鵬(11勝1敗)‐琴欧洲(11勝1敗)がたいへん気になります。あと、さりげなく初日の出ていない栃皇山が気になります。怪我でもしているのかな。
明日会社行かなきゃいけないんですよ。お盆前までにって仕事が出てきたの、ドカっと。スタンプラリーやりたかったのにな、と思いつつもこのまま会社が立ち行かなくなったら路頭に迷うしか無いので働きます。
でも、週に三日休むのが当たり前生活をしてしまったら、先週末から四日休んで三日働いたらまた三日休みだと思っていたのに、残業はするわ休出(平日だが)だわで、堕落した肉体と精神がついていきません。ほら、宇宙に行くと無重力だから筋力落ちるじゃないですか。ああいう感じ。月世界市民はもう地球で暮らせません、みたいな。つまり、『月は無慈悲な夜の女王』は何度読んでも面白いよなってことです。
夏休みは、南紀に行ってみようかと思っています。帰りがけにお伊勢参りもしたい。まだどこに泊まるかも決めていない暢気さでして、昼休みに「るるぶ(南紀伊勢志摩)」を広げ、再読中の『津軽』も並べておいたらチョイスがおかしいと笑われました。うんまあ、確かに。
『津軽』はラストが良いよね。あれは良いよね。たけの畳み掛けるような台詞は、言葉が溢れて止まらない様子が伝わってきて胸を打ちます。対照的に言葉の少ない太宰の戸惑いと喜びも良く分かる。『津軽』の最後の3ページは、『西の魔女が死んだ』の最後の3ページよりはるかに感動すると思う。津軽の風土記でさんざん引っ張っておいてあの急展開には驚く。昭和19年にあんなにおおらかなのにも驚くけど。
唐突にも思えるラストの一行は、いきなり励まされちゃって面食らいますが、明るくユーモアがあるのに寂しくもの悲しい、全編を通して綴られる津軽の様子と良く似ていて、何度読んでもグッときます。では、失敬。