世界禁煙デー
誰かが「相手のことをもっと考えろ」と言うとき、それはつまり「私のことを考えてくれ」という要求と同じことだと思えるときがあります。そのひとこそちゃんと相手のことを考えていたら、そんな身勝手な要求は出てこないはずですよ。
純粋に「相手のことを考える」というのは、柔道やテニスのように1対1で戦う場合だけじゃないですかね。そのときばかりは誰だって自分のことよりも相手のことばかりを考えるんじゃないかと。私は誰かと相対するような面倒なスポーツは自分ではやらないので想像に過ぎませんが。チームワークが必要なスポーツはますますやらないので、相手=仲間だったり相手=敵だったりという場合は見当もつきません。
とにかく、自分のことを考えて欲しいだけのときに「もっと相手のことを考えたらどうだ」と他人事のように言うのは卑怯です。利己的な発言内容をごまかすために人間愛っぽさを押し出して、世間一般で正しいと思われるような台詞を使うところが姑息です。
だからというわけでもないですが、あなたの健康が心配で、という名目で禁煙を要求するのは、迷惑なんだよクソが、を言い換えているように私には聞こえます。
世界禁煙デーってことは5月も終わりってことですよね。そろそろ私が静電気に痛い目にあわされる季節も終わります。
5月といえば、火村英生(キャメルを愛飲)と有栖川有栖(たまーに喫煙)が出会うのが5月7日、御手洗潔(超嫌煙家)と石岡和己(御手洗に禁煙させられた)が出会うのが5月24日。例を二つだけ挙げて「未来の探偵と未来の小説家は5月に出会うのね」と結論付けるのは早計ですが、火村さんの誕生日が4月なのは、出会ったのが大学2年目のGW明けですでに喫煙者であった以上たいへん無難な設定であると判断して良いんじゃないかと思います。