両横綱が

 どろまみれでしたよ。あれー負けちゃったーと苦笑交じりの白鵬に、もう少し悔しがれよお前と思いましたが、日馬富士のやや強引な外掛けに背中から落ちた朝青龍はうずくまってまして、かなり悔しかったのではないかと思いました。朝青龍、相当体を痛めたみたいで、明日相撲取れるのかな、というくらい歩くのもつらそうでした。
 新入幕の翔天狼が勝ち越しました。インタビューでものすごく嬉しそうで、ニコニコしていて可愛かったです。明日の取組相手に考えを読ませないためにも語らないのが相撲取りですが、彼は喋らないけどそれは嬉しくて言葉が出ないという感じでした。
 普天王-豊ノ島は大相撲でしたね。約二分の攻防でした。途中、多少動きは止まっていましたが、お互い隙を見ては寄っていく、力の入った相撲でした。二人とも体はでかいし迫力がありました。負け越しが決定している力士同士でも、こういう見ごたえのある取組があるから面白い。豊ノ島はまわしが少しゆるめだったのかな、普天王が一枚まわししか取れなくて不自由そうだったので、あれでしっかり上手が取れていれば普天王に軍配が挙がったかもしれません。
 朝赤龍-高見盛は、高見盛が立会いガツンと当たっていって、このひとは本当にまっすぐな相撲だなあとしみじみ思いました。体をきっちり寄せてからの掬い投げ。タイミングの計り方が上手い。
 稀勢の里の12勝は三役への返り咲きに向けて大きな意味があると思います。敢闘賞はかたいでしょう。西12枚目で7敗の出島は負けたくなかったのでしょうが、立会いの変化での勝ち星、なんとなくがっかりです。それも作戦なんだけどさ。
 魁皇-千代大海ですが、今日の千代大海は彼の突き押しの良さを存分に発揮していたと思います。全盛期を思わせる力強さでした。踏ん張りの利かない状態とは言え、突き押しの腕を取って四つに持っていくのが上手い魁皇がまったく相撲を取らせてもらえないまま土俵を割りました。今日の解説は九重親方だったので、コメントが微妙でしたが、やはり勝った後は嬉しそうなというかほっとした感じでした。しかし明日は7勝7敗同士の千代大海と琴光喜の対戦、先場所カド番から脱出した琴光喜ですが今場所負ければまたカド番、千代大海は今場所カド番なので明日負ければ引退かもしれません。妹が本日琴光喜を下した鶴竜に対して「空気読めよ!」と言ってました。みんなで都合の良いように帳尻合わせれば良いのにね、というファンがいる限り、八百長疑惑は無くならないな。
 白鵬は何故か琴欧洲に弱い。たぶん琴欧洲の身長が高すぎて取りにくいのだと思います。がっぷり組んだところで、ちょっとやばそうだがじわじわ寄れば白鵬の勝ちだろうと思ったのですが、なんか焦った感じでした。白鵬が急ぎ気味に小手投げっぽく仕掛けたのに合わせた上手投げがばっちり。上手投げと下手投げなら下手のほうが不利なのに、まわしを取らない状態で掬い投げやら小手投げやら打っても琴欧洲は力任せの投げが上手いから投げ負けてしまった。昨日は朝青龍に練習台のように豪快に投げられてましたけどね、琴欧洲。
 朝青龍-日馬富士は、日馬富士が上手かったというより、朝青龍の衰えを見た気分です。最初に組んで黒房のほうへ朝青龍が寄っていったとき、以前だったらあれで寄り切れてたはずです。もちろん、日馬富士が強くなったのもあると思うのですが、その後動きを止めたのは意外でした。朝青龍は休まず攻めるタイプなので。モンゴル相撲は足技多いですから、昨日の白鵬の裾払いも見事でしたけど、組んでお互いの様子を窺っているときの足技は良くある。それでもあの強引な外掛けは、昨日体勢を崩そうとしたら決まっちゃった裾払いと違ってやる気満々に見えました。背中を預け気味だったので切り返しかと思いましたが、決まり手は外掛け、痛烈でした。ああいう強引な足技は貴ノ浪以来でないかね。現役でやれるのは日馬富士だけだろうなあ。
 明日は、千代大海の進退、豊真将まさかの15連敗か、ちなみに三賞予想は、殊勲賞無し、敢闘賞は稀勢の里・明日勝てば豊響、技能賞は難しいな高見盛かな。そんな感じで。

 さて、富士山、行きましたよ。5合目までは当然車で行きました。そこから自転車を組み立てて下山するひとがいたので、あーそれはありだなーと思いました。でも今日は、曇が多くて視界50メートルくらいのときもありましたから、日差しが弱くて良いかもしれないけど調子に乗ってスピード出すとたいへんなことになりそうです。
 彼氏に呼ばれて行ったのですが、彼はあんまりやる気のない格好でしてガックリしました。前日の夜にいきなり明日は富士山、と言われて私は焦りながらも、冬用ウィンドブレーカー、トレッキングシューズ、パンツやシャツは秋冬トレッキング用、リュックにはタオル数本と水1リットルに軍手とロープと非常食まで用意したのに。
 何泊するの? という本格的な集団と、トレイルランの男性の次くらいに真面目な登山者の風体でした、私。サンダルにスカートにタンクトップの金髪美女とか、ハイヒールの初老のご夫人とか、単車乗ってきてそのままですって感じのライダーとか、そんなひとばっかりだったもの。山開き前だっつーのに。
 私の彼氏は超慎重派なので、20分くらいうろうろしたものの視界の悪さと雪解け水による足元の悪さ、残っている雪の様子を見て、「怖いから帰る」と合計1時間も山にいませんでした。何を考えているのかさっぱりです。これなら群馬に石焼ラーメン食べに行ったほうが楽しかったんじゃ……

2009.05.23 Saturday 22:38 | - | comments (0) | trackbacks (0)

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