映倫変更

 5月から映倫が変わるようです。「G」(年齢にかかわらず観覧可)、「PG12」(12歳未満の観覧には親、または保護者の助言・指導が必要)、「R15+」(15歳未満は観覧禁止)、「R18+」(18歳未満は観覧禁止)だそうです。大きな変更としては、全年齢対象の「一般」が「G」になり、すべてマークがつくことです。ふむふむ。
 マークがついていると、え! となんとなくドキッとするのが、今後はマークが当たり前になるわけで、そういう意味ではなんかちょっと油断してしまいそうです。べつにR18ばかり観たいと思っているわけではないし、年齢制限にひっかかる年でもないですが。しかし私、気づかずにR15を普通に観てましたよ高校生のとき。観終わった後にパンフや看板にあるマークが目に入ったときの衝撃ったら無い。
 は? どこが!

 昨日、ごくごく自然にマガジン感想を書くのを忘れましたが、忘れる程度の内容だったんだなと自分でなんとなく納得したのでスルーです。
 ちょっと気合を入れて、時間をかけながら真面目に『Krabat』を読もうと思います。その前に『The Big Sleep』を読みたいのですが、何故か先によりいっそう苦労しそうな『Krabat』に手を出してしまいました……文法も怪しければ単語は壊滅的な私のドイツ語ですが、格が明確なので実は読むだけなら英語より判断しやすいような気もする。と、思うことにしないととてもじゃないが読めない。『Das Kleine Gespenst』は行方不明のままです。友人が誕生日プレゼントにくれたのに見当たらなくなってしまって、彼に謝罪はしましたがとても悲しいです。
 やっとこさエドマンド・ホワイト『燃える図書館―ベスト・エッセイ70s‐90s』 が終わりました。読んだんだけど読んだだけって感じです。70年代のアメリカについて熱く語られているあたりは時代背景が分からず、作家論では語られている作家を知らず(ダニロ・キシュって誰! みたいな)、語られている対象が分からないのでちんぷんかんぷんでした。なのに訳者あとがきによると、これでも日本に紹介されていない作家や馴染みのない作家についてのエッセイは割愛しているらしい。無理。多少は分かるところもあるけれど、例えばこの本においてその才覚の鋭さがもっともよくあらわれ出ているのは、テニソンの抒情詩をブラウニングの作品と比較している点である。批評家、鏡、そして妖婦---A・W・シモンズという文章で私が分かるのは、このブラウニングは「すべて世は事も無し」のあのブラウニングなんだろうか、くらいです。他にブラウニング、知らないし。
 このエッセイ集のタイトルはカリブ海諸島の現地の言葉だそうです。長い年月を生きていた人間の頭脳に蓄積された巨大な記憶と知識の蓄積が肉体と一緒に葬られてしまうことをさしている。訳者あとがきということでした。自分と、死んでいった友人たちをひっくるめているようです。知らない作家がたくさん出てきたので、作家論で面白かったところの本を少し読んでみたいと思います。真の読者というのはどんどん読みたい本が広がっていくもので、必要最小限などという考え方はしないものだ。個人的なことは政治的である---クイア・フィクションと書評についての一文には心から同意。

2009.04.23 Thursday 23:41| comments (0) | trackbacks (0) |