送別会

 今夜の送別会、何が良かったって、会場内完全禁煙。会場が最初から禁煙みたいで、孔雀でも飼ってるのかという感じのガラス貼りのお部屋が喫煙室でした。会場の係りのひとが、かなり厳しくご案内していたみたい。ロビーで火を点けてから喫煙室に入ろうとするひととか、出る直前に思い切り吸い込んで吐きながらドアを開けるひととかを。
 素晴らしい会場だ。扉の蝶番が外れそうなのが一箇所あったが見なかったことにしてやろうと思うくらいには私の心をつかみました。
 定年退職される方の送別会だったのですが、社長から新入社員まで100人を超える参加者で、彼がどれほど慕われていたのか、頼りにされていたのかを表していました。スピーチもありきたりのものではなく、全員が心からの言葉を述べていると実感できるような会でした。ご招待の細君も、惜しまれる夫の姿を見て涙ぐんでおられました。最後は握手会になってしまい、技術力も指導力もあったひとなので、若い男共もめそめそしていました。
 でも私はこういうので泣けるひとの感覚があんまり分からないもので、ひたすら料理を食いまくっていました。不味くはないが、美味いというほどでもなく、頼んだドリンクが来るのが遅いなと思いながら周囲をうかがっていました。炭酸苦手なのに社長が隣に移動してきたので頑張ってビール飲んでました。放置される料理がもったいなく、食うや食わずで死ぬ人間も多いのになあとか思いながら。
 私も彼にはずいぶん怒鳴られ叱られましたが、それを後に引きずることもなく、基本的には陽気で懐の広い彼を、とても慕っていたのでけっこう寂しく感じています。「馬鹿野郎、ふざけんな、いい加減にしろ」が懐かしいくらいです。納期やら何やらを私の所属する部署と彼の率いる部署と打ち合わせが必要で、私が交渉係だった当時は毎日何度も言われていたのです。怒鳴りながらも、「なんとかする」と言ったことは本当になんとかしてくれる頼りになるひとでした。今後、他に手段があるのは分かっていても心細くなります。
 しかし、明日も会社で会えるひとに対して、あそこまで泣いたり熱い抱擁を交わしたりは出来ませんでした……

 そんなわけで本日は相撲を観ていませんが、帰宅したら母が「朝青龍負けた!」と開口一番、「おかえり」の前に教えてくれたので、おおお! 意地を見せたな琴光喜! と思いました。

2009.03.26 Thursday 23:46| comments (2) | trackbacks (0) |