初場所中日観戦
国技館行ってきました! 良いの、デブの裸が好きな女とか、ケツを真剣に眺める女とか、職場で色々からかわれてますけど、良いの。好きなものは好き。国技だぜ。
秋葉原から相撲取りが乗ってきて、他にも背の高い男性がいましたけど、彼はやはりでかくて、身長だけなら185くらいでしたから一般の男性でももっと高いひといるだろうなという感じでも、やっぱり相撲取りはでかいんだなあと感心してしまいました。名前までは分からなかったのですけど、羽織を着ていたし草履も薄っぺらい古ぼけたやつじゃ無かったので関取だと思います、お供を連れていなかったので下っ端の関取でしょう、あんまり太った力士でなくても、圧迫感と重量感が桁違いだなあと感じました。あの鬢付け油の匂いも車内に充満して、一気に相撲ワールドになってました。たったひとりの力士がいるだけで。
12時半には席についてました。早過ぎでしょうか。私の応援している幕下の渋谷さんの取り組みがあったので、もう絶対これ見逃せないと思って早く行きました。出番まで一時間くらい待ちました。
さて、相撲観戦の醍醐味は飲み食いです。次回観戦に来るときには無いかもしれないと思うと、魁皇弁当と千代大海弁当は外せないですね。千代大海弁当は私の嫌いなシイタケが目玉のおかずとして入っているのが悔しいです。新作の日馬富士弁当も買いました。国技館は焼き鳥が美味い。飲料はあからさまにぼったくり値段だから買わない方針で。ちなみに、高見盛弁当、白鵬弁当、朝青龍弁当、琴光喜弁当、琴欧洲弁当を加えた8種類が売られています。それぞれご当地名産を使った弁当で、青森県出身の高見盛弁当は鮭飯に帆立、姫リンゴのワイン煮が入っています。
久々の国技館は、和式しかなくて薄汚れていたはずのトイレが非常に奇麗に改装されていて驚きました。琴ノ若の引退相撲のとき、もうちょっとなんとかしたら? と思っていたトイレが見違えるようになってました。ウォッシュレットですよ! 手洗いの水道もセンサーで自動。あらー。
幕下の取り組みは面白いなあ。幕内と違って力水も無いし仕切りの時間も短いので、さくさく進みます。わりとあっさり勝負がつくのも気楽で楽しい。でもところどころ力の入った良い相撲があって、投げの打ち合いで土俵下に転がり落ち、やたら長く審判が協議していたり、小兵力士が大型力士を相手にきっちり寄り切ったり、見所もたくさんあります。
たまに、以前は幕内にいたのにな……と切なくなる名前も見かけますが、空いているし進行は早いし、三段目や幕下の相撲を見るのは面白いです。ここで良い相撲をとる若手を見つけて出世を見守るのも楽しみなのだ。でもたまに改名しちゃうとわからなくなってしまう。ずいぶん前に目をつけた高橋さんは、改名してからどうなったのか分からなくて、ときおり落ち着かない気分になります。
同じ幕下でも、上位と下位じゃ力強さが全然違い、呼び出しの声もどんどん良くなっていくのが分かります。向正面にいたので元々声は届きにくいのですけど、それでも幕下上位までくれば呼び出しの声が響くようになるのです。上位になればなるほど観客も増えてざわめきも大きくなっているはずなのに、ちゃんと聞こえるような声になってくるのです。
渋谷さんは無事に勝ちました。これで3勝です。勢いのある攻めでした。休まず攻めて突き放したのが良いと思います。連写で撮って満足してましたが、動画にすれば良かったとすぐ気付き、ガックリしました。
十両以降はまわしがカラフルになるのでとたんに華やかになりますね。行司も裸足じゃなくなるし軍配も派手になるし。裸足ではかまの裾をまくった行司が、紋付の親方衆と土俵上で協議しているのを見ると貧相さが際立って可哀想なくらいです。たいてい、親方は大柄で行司は小柄ですからますますです。ただ、今日は元水戸泉に並んでも引けをとらない長身の行司がいてなかなか見栄えが良かったです。
今日は、負けてしまいましたが玉飛鳥は良い相撲でした。境澤の寄りも良かったですね。
ここらで遅れてきた職場の後輩を迎えにいったん国技館から出たのですが、彼のチケットをもぎったのが貴乃花親方で、貴乃花がもぎりだよ……と驚いていたのが悪いけど笑えました。どんな大横綱でも定年前の親方でも、チケットもぎりに出没するのが国技館のサービスなのだよ。声をかければどの親方も握手をしてくれるしね。微妙になおざりだけど。
国技館内限定のラジオではいろんな親方が入れ替わり立ち代りで解説していて、中継とは違った面白さがあります。これが自宅でも聞けたらなーでも館内限定だからこその気取らない内容なんだろうなーと悩ましいラジオです。放送席も自由席のはじっこなので、目当ての親方がいるときに行けば握手したり写真撮ったりサイン貰ったり出来ます。「気軽に来て下さいね」とラジオで呼びかけています。これはね、行ったほうが良い。私は2005年の9月に錣山親方に握手して貰いました。幸せ……
幕内は、山本山の声援がすごかったです。新入幕とは思えない拍手でした。取り組みも、頭から当たってきた小柄な(176cm)ベテラン垣添をがっちりつかみ、すぐに潰すような上手投げで見事でした。新入幕で4勝4敗、まずまずの成績だと思います。
声援と言えば高見盛も相変わらずすごかったです。あれじゃ彼の前後に取り組む力士はやりにくくて仕方ないだろうなあと思います。花道から現れれば拍手。土俵入りはもちろん拍手。次の力士に水をつけるあたりでもざわめいていて、花道を引き上げるときにまた拍手。それも半端なく。場内アナウンスもかき消されるほど。あれはやりにくい。あ、相撲内容は、お互い足を使ったテクニカルな攻防で、朝赤龍もよく粘り土俵を丸く広く使った見ごたえのある取り組みでした。
日馬富士のやっと3勝目は、魁皇からあげた星なので複雑な心境です。
弓取りの後、跳ね太鼓を櫓の下で聞いて、上から太鼓を持ったひとがエレベーターで降りてくるのを、このエレベーターが動いているの初めて見たなーやたら遅いなーまさか人力? と思いながら見ていたら、出てきたのは黒っぽいまるでリクルートなスーツを着て黒いコートを羽織りビジネスマン風のバッグを持った男性が二名で、そのまま太鼓はエレベーターの中に残し、下で待ち構えていた係員に挨拶をした後、ふたりは国技館を去る観客に紛れて普通に帰っていきました。
あたしゃあてっきり呼び出しさんみたいな服装のおっちゃんが太鼓叩いているのかと思ってましたよ。まさか就職活動中の学生みたいな風体の若い男性が、スーツ姿で叩いているとはね。やられた、という気分でした。彼らが太鼓係だなんて、両国駅に向かう観客には全然分からないだろうなと思いました。
ところで安美錦は大丈夫なのでしょうか。朝青龍に押し倒されたときに右ひざを痛めたみたいで、取り組み後の礼も出来ない状態で付け人に支えられて花道を去っていきました。明日の出場は、出られるとしても止めといて欲しい、という雰囲気です。
2009.01.19追記
完全自分用覚書。中日のNHKの解説は、輪島さんとデーモン小暮閣下でした。放送席前に人だかりが出来て写真を撮りまくってました。顔が白いからすげー目立つの。館内ラジオも魅力的ですが、NHKも聴きたいときに悔しくなります。とりあえず、館内ラジオを聴いて中継ラジオは聴きませんでした。閣下の解説は言葉が易しく分かりやすくて楽しいので、またそのうち登場しないかなーと期待しています。
あと16時くらいには、オリンピックのときに良く見かける派手な金色の帽子のおっちゃんが入場してました。