スーパーママチャリグランプリ(第2回 ママチャリ日本グランプリ)

 スーパーママチャリグランプリ(第2回 ママチャリ日本グランプリ)-ママチャリグランプリ2008シリーズ最終戦 極寒チーム対抗7時間耐久ママチャリ世界選手権-に参加してきました。どうやら読売新聞夕刊の一面にもレースの様子が紹介されたようです。ヨミウリオンラインではこんな感じ。こんなのが一面だなんて平和な世の中ですな。路面が凍結していたのでレース開始が10分遅れました。それでも開始1時間くらいは滑りやすかったようです。
 最終順位は真ん中よりちょっと上、私はちんたら走るピットロードの連中を尻目に、正面スタンド前1400メートルの直線を快走したかった(出来たかどうかは別問題)ので二周しました。疲れました。でも、二本の足で走るよりもずっと楽でした。こないだは歩いてしまったけど、今回は降りて押して歩くことは無かったし、二周出来たもの。押しながら走ったほうがよほど速かっただろうけど。
 走るのは確かに楽でしたが、前日入りだしあんまり眠れないし寒いし風は強いし、全体的にはマラソンよりはるかに疲れました。自分が走るとき以外も、なんだかんだで屋内で休むことが出来ず立ちっぱなし耐久7時間でした。屋内の休憩所は、難民キャンプか災害後の体育館かという状態で、流行の言葉で言うなら派遣村といったところです。
 道路はたいした凍結も積雪もなく、安心でしたが、悪天候のため前日入り比率が上がったのか、ゲートを入るのに長い上り坂をじわじわ進む渋滞に巻き込まれ、一時間も坂道発進の練習状態でした。自転車を積む都合上か、レンタカーが多く、慣れない車で夜中の2時近くにひたすら坂道発進では注意力も落ちるのでしょう、1メートル近く下がってくる車もいて路面も危なかったですが運転も危ない感じで、追突の危機を何度と無く味わいながらやっと駐車場へ止めることが出来ました。参加確認だけ行って発信機を受け取り、仮眠は結局車でした。寝たのが3時過ぎなのに、習慣とは恐ろしいもので、5時には私は目が冴えてきてしまい、腹は減るしでおにぎりをかじっていたら驚かれました。毎朝この時間に朝食なんですが。

 だいたいみんな二周したのですが、一周めは体力はあるがコースが分からないので運転が控えめになりスピードも出せず、二周めは疲れていて思うように体が動かない、という感じだったようです。私は、コースは分かっていたのですが、マラソンのときと風が全然違って、楽な記憶があったところで苦労し、大変だった記憶のところは案外あっさり乗り切れて、せっかくの下見が〜と思いました。
 一周する間に、どこかで必ず誰かがチェーンを直していたりサドルを調整していたり、マシントラブルが多く見られました。私が見た救急車は4台で、左腕を吊っている男性も目撃しました。子どもがいるとこっちは遠慮して走るのに、子どもは遠慮せず突っ込んでくるのが怖かったです。上り坂は歩くひとが殆どで、子どもの伴走をする保護者もみんな並んで広がって歩いているものだから、その間をすり抜けるか大回りするしかなく、避けようとして転倒、というのも見ました。
 坂道で自転車を押しながら携帯で「3番目の、坂の、途中、なんだけど、あの、もう一周、行きたかっ……た、んだけど、ちょっと、無理かも、悪いけど、次、交代して、ピット、入るから、マジ、ごめん」と相撲取りのインタビューのように息継ぎだらけの連絡を入れているひととか、休憩しながら富士山を撮影するひととか、伴走の大人がへばっているのに子どもが元気で「パパより先に行ったらダメだよー」と叫んでいる保護者とかいました。
 今回は走る順番が遅かったので、走る前にはあまり食べられないと、鍋もバーベキューも控えめにしか食べませんでした。あの大食い姉妹の走順を遅くしたのは正解だったとリーダーが食材を眺めて頷いてましたが、私と妹は食べ足りないよーと不満たらたら。ただ、妹は会場で何度もメディアに声をかけられて写真を撮られたりインタビューされたりしたようで、「私が可愛いからほっとけないのねきっと」とご機嫌でした。

 最終戦は、本コースで行うため参加人数も多く、そのためカートコースでの第1戦と第2戦と比べて運営がまとまりのないものになっていたように感じました。参加者のマナーも前回のほうが良かった。コース上で行われるミーティングも、放送の声が割れていたり段取りの説明が曖昧だったりして、あまり意味の無い集まりだと思いました。正面スタンドに反響して聞こえにくいし次に何をするかの指示は遅いし、参加者のおしゃべりが止まらないからうるさくて聞こえないという問題もありました。青いラインに入るなと何度アナウンスしても守らないし、しかもそれを係員が下がらせる行動も少なかったようです。
 規模が大きくなると、どうしても手が回らないところが出てしまうのは仕方ないですし、最初から個人のマナーやモラルに頼っている大会ですから、運営側に色々注文をつけるわけにもいかないのかもしれないですけど。
 また、大会中ずっと、実況や解説を場内だけのラジオで流していたのですが、音が割れていて良く聞こえませんでした。1000チームを超えるチームの紹介は、7時間耐久の半分以上時間が過ぎているのに、まだ400番台で最後は駆け足、チーム名の読み間違えも多かったです。表彰式でも段取りが悪く「失礼しました」の連呼で、あまり良くない進行だったと思います。凍結した坂道の途中に入場券購入確認ゲートを設置するセンスもいかがなものか。前日の天候から、初詣レベルの混雑と路面の凍結は予想されていただろうに。

 ところで、妹の友人ですが、男ばかりライダー6人とその奥さんという構成で、レースクイーン参加(つまり応援のみ)の彼女はどうやらつまらなかったらしく、こっちでやっていた鍋周辺に入り浸ってました。私の職場の皆さんは見ず知らずの彼女を気にするどころか「ウィンナー焼けたよ」「うどん煮えたよ」とむしろ歓迎ムードでした。妹が高校の仲間のところへ行きっぱなしかなと思っていたので意外でした。

2009.01.10 Saturday 21:46| comments (0) | trackbacks (0) |