これしかないの。
私の本。本棚はギュウギュウなのに、出してしまうとたいした山にはならない……
上品な『ゲーテ詩集』から始まりバイブル『鬼平犯科帳』を中央に、『ポケット六法』を経て『まるマ』だの『沈黙の艦隊』だの果ては「銃砲取り扱いの知識と実際」やらTHE ALFEE写真集まで混在する無節操さです。
実際のところ、あとダンボール三つ分あるのですが、それの一つ目は全部『まんが日本の歴史』で、もう一つはズッコケ三人組とかこまったさんシリーズとかと小中学校の教科書で、残りの一つは高校の教科書と参考書と大学(二回分)の教科書と絶対読まなさそうと思われる本です。小学校と中学校のなんて捨てりゃ良いじゃねえかと思いつつ約10年が経っております。絶対読まなさそうな本、というのは、中学校でもらった性教育の本とか15年前の英検対策本とかです。ほんと捨てりゃ良いと思います。
最低でもこの五倍くらい本が手元にあったら今もわりと幸せだけれどもっと幸せな気分になれるよね、と思ってみたり、これを厳選して厳選して厳選してそれで死ぬ間際に「俺の蔵書は捨てぬこと」とか言っちゃってみたいと思ったりします。
さて、現状でも本棚に入りきっていないこの本たちを、どうやって収めようか。
あるはずなのに無いと騒いでいた伊佐山芳郎『現代たばこ戦争』は無事発見されました。買った記憶があるといえばあるなあ、という程度の細谷栄吉『漢方の科学』の隣にありました。いつ買ったんだこれ。1993年の第三刷を買っているから1993年だろうけど。
あ、『オペラ座の怪人』が二冊ある! 山田詠美編『せつない話
』の第2集はあるのに第1集が無い。きっとまた誰かに貸しているのだろうけれど全然記憶がありません。京極夏彦『百器徒然袋 風』はあるのに雨が無いと探していましたがやっぱりありません。これも誰かに貸しっぱなしなのでしょう。清水義範『秘湯中の秘湯』も見つかりません。鬼平に続く私のバイブルなのですが……布教のために貸し出しているとこうなってしまう。
棚の天板を移動して本の大きさで揃えてみたら、文庫ならあと30冊くらいはいけそうなスペースが空きました。嬉しい。なんで天板を動かしたかというと、本の重みでたわんじゃったので反対向きにしようとしただけだったのですが、結果的に全体の整理になりました。