うさぎ饅頭
今日みたいな日は、世のオタクは皆ビッグサイトにいるのかと思いましたが、横浜のアニメイトにもたくさんいました。意外だ。こういう子どももいるのに。→「コミケ行きたい」と車強盗 尾張旭の大学1年逮捕
というわけで無事不備のあった本は交換されました。
木村忠吾が「うさぎ」と呼ばれていることなど知らない私の彼氏(そもそも木村忠吾を知らないだろう)が、「うさぎや」でどらやきとうさぎまんじゅうを買ってきてくれました。私が餡子嫌いなのを知っているから、両親と弟妹のぶん、4つです。ちょいと私の父が彼の希望を叶えてあげたことがありまして、そのお礼だそうです。私には、菓寮花小路の「焼きかりんとう」です。これは以前、私が職場で貰ったときのしおりを、いやもうこれマジ美味かったから今度買いに行こうぜと言って押し付けておいたのを覚えていて、御徒町や上野をウロウロ散歩したついでに買ってきてくれたようです。私は饅頭は嫌いなので、彼には饅頭怖いとは言わずスイートポテト怖いと言いまくっていますが、かりんとうも好きです。
このかりんとうは油で揚げていなくて、そのぶんちょっとパサパサしていますが美味いです。ふがしのはしっこみたいな感じで、硬くないからインパクトが足りないですが、食べやすくて良いのです。一袋200グラムを全部食うと、888キロカロリーなのが恐怖ですが。
ところで、木村忠吾が長谷川平蔵に「うさぎ」と初めて呼ばれるのは2巻で、というか木村忠吾が初登場するのが2巻で、それがまた娼婦との濡れ場でして、おーいという感じなのですがそれはまあ忠吾らしいと言えばらしいので良いのですけど、その後少しずつ平蔵が「うさぎ」と呼ぶ回数が増えていって、木村と呼ぶほうが少ないくらいにまでなります。最初、本人には言わないでこっそり同心たちのまねをして「うさぎ」と呼んでみる平蔵が面白いです。平蔵→忠吾妄想が出来そうなほどです。しないけど。何巻だか忘れましたが、自分より細川のほうが可愛がられている、と木村が悩むくだりもあるので、正確には平蔵→←忠吾ですがね。でも普通に読んでも、平蔵が最も目をかけている部下は忠吾であるのは丸分かりです。一番信頼しているのは佐嶋だろうけど。腕を信用しているのは沢田だろうし。
「うさぎや」のどら焼きは、父によると餡子があまり甘くなく、皮がもちもちしていて普通と違うそうです。まあ餡子が好きなら東京土産のひとつとしてご検討ください。餡子が苦手な方はかりんとうをどうぞ。
このご時勢で、時給で働いている妹が勤務時間を減らされて嘆いていたり、相変わらず無職の弟がそれでも突発的に人手の足りない居酒屋で一晩だけバイトをさせてもらったり、父に収入が無かったり色々なわけで、しかしとりあえず家があるってのは良いよなあという気分です。母校の研究室の教授が、希望しない職種でも正社員になれ、こだわるのは仕事内容でも給料でもなくて正社員の地位だとうるさく言っていたのが懐かしく思い出されます。就職氷河期だった当時、派遣やアウトソーシングはダメだ、とにかくどこかの正社員になれと。こういうのはさすがに企業出身の教授だよなあと、今更ながら思います。
企業が非正規従業員を最初に整理するのは、まさしく現在のような「いざ」に備えて雇っているからなわけで、最初からいつポイっとするか分からないぜ、それでも良いならという前提なので、本当にポイっとしたからって非難するのはお門違いでしょう。契約書通りの手続きを踏んでいる限りは。派遣先が無いのなら、それをなんとかするのは派遣会社の仕事であって、派遣を受け入れていた会社の仕事ではない。今後は派遣会社の倒産が予想されます。
経営者が大事なのは正社員です。労使で争議があったりはしますが、基本的に会社は正社員を守ってくれるものです。だから派遣やバイトをポイとして、役員の給与はカット、やけに細かく経費削減だの省エネだので頑張って、それからやっと正社員の解雇に踏み切るはずなのです。それも最初は定年に近いひとへの早期退職募集でしょう。数年後に困らないように、内定取り消しというのもなるべくやりたくないことです。なのに正社員にまで手をつけている。解雇を告げるのは経営者側だって苦しいのに。
とりあえず私は今年もなんとか乗り越えられそうなのと、喪中のおかげでお正月らしいお正月をしなくて良いので出費が少なくてラッキーだという感じです。まあ、葬式でそれなりの出費がもう既にあったわけですが。私の年齢で友人知人親戚の結婚式がゼロなのに葬式がゴッソリなのは世間と比較しておかしいだろうと思いつつ。