私の29分15秒
2009年1月10日に富士スピードウェイで行われるスーパーママチャリグランプリ(第2回 ママチャリ日本グランプリ)のコースの下見のため、富士マラソンフェスタ2008に参加してきました。5Km女子18歳以上の部です。風邪が治らずヤバそうな咳をしまくっていました(走る前から息苦しい)が、天気は良いし寒くないし、無料サービスの豚汁は美味しく、富士山がとてもきれいで楽しかったです。コースの雰囲気はグランツーリスモ〜主観アングル〜でお楽しみください。参加賞のTシャツが、どう見てもSサイズではなく、Mを貰った同僚のTシャツとぴったり重なったのが非常に納得いきません。
一応開会式を眺め、ゲストランナー千葉真子さんの可愛さに驚きました。写真よりずっと可愛いです。ナマのあの声は耳にガンガン響きます。マイク越しだとなおさらです。開会式後は写真撮影大会のようになり(たぶん予定外)、にわかカメラ小僧に囲まれていましたが、隣に並んだり握手したりにこにこと笑顔で全部応じていたのでとても感じが良かったです。スタッフジャンパーを着た小山町の皆さんが一番はしゃいでいたように見えました。
スタートは正面スタンド前、コース上でした。道幅は思ったより狭くて、これでママチャリ1000台がスタートすぐに下りながらコーナーに突っ込んでいくのかと思うと恐ろしいです。広めの二車線道路だったらそっちのほうが広いんじゃないかと思いました。ここはやはり後ろのほうに控えていて、コーナーを曲がりきって少し上りになるあたりで集団から抜け出す方向で考えたほうが無難そうです。スピードが出すぎると転倒するから最初は控えめに行かないと。走っていても抑えないと危ない感じでした。その後の100Rは道幅も広いし快適ですが、ヘアピンに向けてすぐに上りになるので、ここで少し飛ばしておかないと位置エネルギーの恩恵では上れなくなってしまう。
ヘアピンの次は300Rで長い直線の下り坂、ここは視界は開けているけれど道幅そのものはそんなに広くなくて、スピードをガンガン出して行くのは案外無理かもしれません。また、下りきったところにS字カーブがありまして、ここでかなりブレーキをかけないと絶対に曲がりきれない。走っててもビックリしたもの。富士山に見とれている場合では無かったです。しかもS字に入るとやたら狭い。危険危険。ちなみに、長い直線では給水が出ていて、私が給水を貰って少ししたら「5Km男子の第1位がゴールしました」という放送が入りました。早っ! と思って時計を見たら約16分半でした。
そして残りはひたすら上りです。非常にきつかったです。ほんとに。九十九折の山道を下から見上げるような感じでして、力尽きて歩いているひとの姿も見え、えーここ上るのー? と軽くうんざりします。最初のコーナーは300mで20m上がるくらいの高低差です。でもここは給水貰ってすっきりしていたし、その先どのくらいきついか分かってなかったので、歩き始める周囲を尻目にほどほど頑張って走りました。二つ目のコーナーはカーブがきつく、さらに外側にバンクしていてインを走ったらよたよたしました。チャリではアウトコースを走らないとバランスを崩して転倒しそうです。ここらで残り2kmくらいかな? 距離表示が4箇所あるはずなのですが、どこにあるのか見つけられませんでしたので勘です。
二つ目のコーナーを曲がりきるとやや下りになり、ほっとするのも束の間、下からは見えなかったヘアピンカーブと急斜面が姿を現すのです。えええー! まだ上るの? つーかこの斜面今までで一番きつくねーか? 中山なんか目じゃねーよ! チャリは無理だろ! という衝撃に打ちのめされ、くじけた私はこのカーブで情けなくも あ る き ま し た 。
曲がりきると微妙に上りながらもわりと平坦な1400mの直線です。見えているのにフィニッシュラインはなかなか近づきません。咳が出始めて苦しかったです。しかし歩いたおかげで少々元気を取り戻しましたので、残り800mくらいは真面目にスパートして、右の肋骨あたりがすげー痛いよーと思いながらゴール。給水の後、私を引き離して先にゴールしていた後輩が地面に座り込んでいたのを発見し、心から労いあいました。疲れた。
私が歩いてしまった最後の坂は、やはり最も傾斜の大きい箇所だそうです。コース概要を見て分かっていたはずなのに、走ってみたら、まだ先があるのかよ! という気分を味わったので下見は大事だなと感じました。最後のカーブはやたら広く富士山が目の前ですが、その雄大さを味わう余裕はありません。富士山をバックにした記念撮影は300Rのあとの長い下り坂が正解です。給水で休みながら写真を撮っている連中を見たときは、なんなんだこいつら馬鹿か? と思いましたが、正解です。写真を撮るならあのあたりまでしか余力は無いでしょう。上りに入ってからは、仲良くイチャイチャ走っていた若い男女や、騒ぎながら走っていた仮装した若い男性の集団、飛んだり跳ねたりやたら元気だった子どもたちも、みんな無言を貫いていました。
小山町のボランティアによる豚汁は、応援要員だった二名には「しょっぱい」と不評でしたが、走った三名には好評でした。ランナーズソルトは大事です。量も多くて人心地がつきました。感謝感謝です。
帰りは、ほうとうを食べに行き、温泉に寄りました。そのあたりは応援要員がすべて下調べして連れて行ってくれましたが、私はカボチャ嫌いだし、温泉に行く話は車に乗ってから「さーて、飯食って温泉行って帰るぞ!」という発言が出て初めて知ったので驚きました。雨かもしれない話があったので着替えは持っていたものの、女は急に泊まれないのが普通です。泊りじゃなくてもいきなり温泉は無理でしょう。着替えといえば、比較的空いている休憩室があったので5人(男4人女1人)で寛いでいたら、周囲のおっさんたちが遠慮なくパンツいっちょでウロウロしていて私は気まずさを感じましたが、それは当たり前の話でそこは男子更衣室を兼ねていたのでした。入り口に「休憩室」としか書いてないから気付きませんでした。帰宅してパンフレットを良く見てみたらそう書いてありました。確かにやたらと男性が多かったですけど、高校時代から現在まで男女比8対2生活が続いているもので、違和感がありませんでした。気まずいのは私ではなく、彼らだったろうと思うとちょっと申し訳ない気分です。
29分15秒のために、往復で5時間ぐらい車に乗っていたのかと思うとおかしいです。全員がクリスマス? 何それ? なメンバーだったので、宮ヶ瀬ダム周辺のイルミネーションの存在をすっかり忘れていて、思いっきりイルミネーション渋滞に巻き込まれました。おかげで車に酔いました。
今日は正面スタンド前の直線をスタートすぐに走れましたが、ママチャリグランプリではピットロードからコースインするので一周でピットインだと走れません。直線を走るためにはピットインせず二周めに突入しなければならず、これは悩むところです。ジムでは5kmを目安にエアロバイクで練習しているけれど10kmに変更しようかと思ったり、前日入りした場合の仮眠室となる場所(本日の休憩室)はわりと快適そうだったから前日入りしちゃおうかなーとか思案しながら帰って来ました。
などなどものすごくやる気に見えるママチャリグランプリですが、雪が降ったら不参加の方向です。