大いなる眠り

 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』が終わったので、第1作目である『大いなる眠り』に移ろうかと思いつつ、神奈川県立図書館で借りたこの本が、非常に古くてページが取れそうなので、持ち歩いて電車で読んだり、ジムでバイクをこぎながらとか、寝っ転がって就寝前の軽い読書したりというのは、無理なので手が出せません。表紙も本文も茶色になりきっていて、タイトルを読むのもたいへんなんですよ。本文も読みにくいです。
 よくぞこの本を貸し出しに、という代物なのです。裏表紙の内側には懐かしの貸し出しカード用のポケットがありカードも入っています。そのカードの著者名は「チャンドラア」で、受入のハンコは31.3.16です。ページの角は丸くなっていて虫食いがあって、めくるたびにパリパリ音がします。背表紙は外れそう。でも『大いなる眠り』は絶版らしく、取り寄せればいくつか残っているそうですが、今後誰かが読もうと思ったらやはり図書館がメインでしょう。たいへんだ。
 ところで、妹が原題の「THE BIG SLEEP」をちらっと見て、何も知らないはずなのに「大いなる眠り、なーんちゃって」と言っていたので驚きました。

 昨日、信長の上洛のシーンは、書き手によって違いが面白いというようなことを書きましたが、私が最初にあの十字架を観たのは大河ドラマの信長でした。あとは色々小説とかありますが、タイトル等は忘れました。
 最近演出の違いを楽しんでいるのは『剣客商売』です。時代劇専門チャンネルでやっているのですが、加藤剛の大治郎が悪いけど全然若々しさがなくて貫禄がありすぎてすごいです。舞台の『剣客商売』も面白いですよ。台詞のひとつひとつが、私が原作を読んだときの捉え方と比較できて色々考えさせられます。『剣客商売』は「親子」というのが非常に大きなテーマであるので、そこらへんの表現が勉強になります。
 以前は、中村吉右衛門・丹波哲郎・松本白鳳・萬屋金之助とそれぞれの『鬼平』をやってまして、一日に朝から同じ話で出演者が違う作品を放送していました。そして合間に「朗読 鬼平犯科帳」という、これも同じ話を、やっていて違いを楽しむことが出来ました。またやらないかな。そんなに観るわけじゃないのだけど。

 このところ目が充血してしょうがなかったので、目薬を買いました。その目薬は当然ですが「点眼専用」と注意書きがあります。ただ、先々週あたり職場で風邪が流行ってからずっと鼻炎がグズグズと、油断するとぽたっとくるほどの状態になっていて、点眼後は明らかに味が……目薬を飲用にはしていない。でもこの状況もどうだろう。

2008.10.25 Saturday 16:47| comments (0) | trackbacks (0) |