軟弱者

 富士スピードウェイでのマラソン大会に、ちゃりんこのリーダーを誘ったら二つ返事でその場でエントリー(彼はRUNNETに登録しているので)してましたが、ほかの面子は女性ひとりと昨日風邪で休んで今日もグデグデだったひと以外は「え〜っ走るの〜?」と尻込みしていました。4人も。軟弱者!

 昼休みに真剣にマガジンを読んでいて、総務部長に笑われました。だってほんとに真剣に考えながら読んでいたんだもん。
 何をそんなに真剣に考えていたかというと、『ゴッドハンド輝』です。一度も患者さんの死に目に遭ったことがない、というのが売りらしい真東輝ですが、それって医者として良いことなのかな……いやその死ぬ役が私だったら嫌なんですけど、子どもの教育でも死んだひとを見たこと無いのはよろしくないとかいう話があるじゃないですか。だから輝は父親が死んでいてそれをとても意識しているからこそ、誰も死なせないぞという意気込みなのは分かるのですけど、でもなー……
 それはさておき、作中では現在四瑛会病院の会長選挙に沸いているわけですが、あれだけ内部がドロドロしていて、それでも医師のみなさんが全然四瑛会を嫌っていなくて、良い病院にしようと頑張っているのがスゴイと思います。四瑛会の大学を出て四瑛会に勤務しないとどこの病院にも受け入れてもらえないとかそういう卑劣な事情もありますが、なんてひどいやり方だと憤って飛び出しているのは四男の慧と娘の梢だけ。厳しい序列に文句を言いつつも、患者さんのためにとか四瑛会が大事だとか、なんだかんだでみんな四瑛会が好き。
 出世は諦めたとほかの病院に勤務する豊嶋先生も四瑛会の状況を気にしまくっているし、飛び出した梢もどちらかというと駄々っ子というか拗ねているというか、理念があるわけではないです。慧だけが、実家である四瑛会に失望してヴァルハラに希望を求めていたのです。
 安田記念病院の営業妨害をしたり、オペを選挙の道具にしたり、技術のある医師を学閥等の問題で試験に不合格にしたり、なかなか酷い病院だと感じるのですが、その不合格になった医師も四瑛会が大好きで、辞めないで病院の改革と自らの技術の向上に励んでいるのがとても不思議です。
 前向きすぎるというよりも、ほかの選択肢を考えない危うさを感じます。
 などなど真面目に考えていたのでした。確かに笑われても仕方の無い内容でした。

2008.10.22 Wednesday 20:55| comments (0) | trackbacks (0) |