横浜三渓園・鶴翔閣茶会
横浜三渓園の鶴翔閣(旧原家住宅)で開催された、横浜五流派のお茶会に参加してきました。三渓園は、原三渓(本名・原富太郎)という横浜が開港したころ生糸貿易で財を成し横浜の発展に尽くした実業家かつ文化人が作った日本庭園です。基本的には個人の邸宅です。広さは175,000平方メートルです。新宿御苑の半分くらいですかね。会場だった鶴翔閣は通常は公開されていない建物です。横浜駅からバスで30分くらいですが、初めて行きました。
お茶席は初めてだったので、緊張しまくりかつ挙動不審でした。裏千家と武者小路千家と立礼席の三席でお茶をいただきました。時間が無くて煎茶流には行けませんでした。
洋服で良かった……だって着物なんて着ていたらお稽古ちゃんとしてるひと扱いだもの。「流派はどちら」なんて訊かれても、種類すら把握してない私なのに。我が家にお茶の道具はあるものの、私は何がどうなのか全然分かりません。母が花嫁修業をしたらしいお道具を嫁入り道具の一環として持ってきたらしいのですが。「(お稽古している友人と一緒に来るはずだったが都合が悪くなったから代理で来てと頼ってきた)友人に誘われて……お茶席は初めてなんです」みたいな感じでしどろもどろの見本のような受け答えをするしかなく。
単なる文化財見学だと思えば、萩焼とか蒔絵とかはついていけるのですが、お茶そのものは通常の煎茶も新茶と出がらしの区別もつかない私には作法も分からなければ味も分からないというどうしようもなさでした。
大御所ふうのご婦人が「ぬるいって奥に伝えて頂戴」なんて言ってたけどそのお茶で私は前歯の裏辺りを火傷したぜ。「上品なお味ね」と隣に座った「上品なのはあなたです」と真顔で言いたくなるような老婦人に言われましたが、お菓子は全部あんこだったから食べられなくて返事に困りましたよ。
何事も経験というか別世界を味わったというか、でもあれだ、私は着物を自分で着られるようになりたいと思って着付けを習ったけれど途中で「着もしない着物を着られるようになったからってそれがなんだい」というつまり「因数分解なんて出来るようなったって生活で使わないから意味無いよ」と数学を投げ出す中学生のような気持ちになり、部活が忙しいことを言い訳に離れてしまってから早15年なわけで、お茶でもやって着る機会があるなら着付けのお稽古にも意義を感じるよなと思いました。
しかし自分でお茶のお稽古したいかと考えると、動作がゆっくりしているのがじれったくて駄目です。イライラしたもの。せわしないのが好きというわけではないですが、自分のペースで動けないのは大きなストレスになると思います。渋谷の喧騒には辟易するけど、北海道は広すぎて落ち着かない、みたいな感じ。着付けと違って実用性も無いし。
ただ三渓園そのものは、今回は鶴翔閣しか見てないし庭園もぐるっと一回りしただけなので、季節を選んで気ままな散歩をしてみたいものです。本牧は交通の便が悪いのでこれまでは敬遠していましたが、今後足を向けてみようと思います。
ところで、お茶席のご婦人方は何を見ても「素敵ね〜」と韓国ドラマみたいなため息とともに仰ってましたので、何を見ても「カワイイ〜チョーやばくねー?」と騒ぐ女子高生と変わらないなと思いました。使う言葉が違うだけで、対応は同じ。語彙は一種類。
今日はママチャリグランプリ第2戦でした。同僚の友人が出場しているのですが、まだ結果は聞いていません。
12日に葡萄を買いに山梨まで行ったとき、途中で寄った甲斐大和という道の駅でF1の中継をしていたのでけっこう真剣に眺めました。年明け、1月10日に富士スピードウェイで行われるスーパーママチャリグランプリ最終戦に参戦するからです。
本コースの様子をぜひとも見ておかねば、とコース取りやら勾配やら気にして見ていましたが、上から撮った映像であんなちらっとでは路面の傾斜とか全然参考にならないなと思いました。
本コースは1周約4.5kmですから、自転車で時速20キロくらいなら15分もあれば1周できるはずです。ただ、上り坂がだいぶ苦しいらしいので、20分くらいかかると考えて、7時間耐久レースですから計算上は21周出来ることになります。レーサーは12名ですから、1周づつ交代として頑張ればひとり2周出来るかなというところだと思われます。
カートコースならば、3周から5周で疲れが出てスピードが落ちたところですぐピットインしてレーサー交代したほうがたぶん、速いのですが、今回は1周が長いのでそういう作戦が使えません。それでもピットでかかる時間を少しでも短縮するために、前回まったく考慮しなかったレーサーの体格を考えた順番にするべきでしょう。サドルの調整をなるべく減らすことの出来る走者順でないと大きなロスであることを前回学びました。
まあそこらへんはリーダーを務める同僚に言っておけば彼がなんとかするでしょうから、私はとりあえずジムで5キロを目安に練習を積むだけです。