メグレ
19日は先月お休みだったワタリウム美術館の西欧思想一日大学「尋問、あるいは都市の解剖学 〜愛と貨幣と殺人のパリ〜」つーことでメグレ警視が予習課題でしたので必死こいて読んでいます。旅行に行ったり大学の用事があったりで数がこなせません。102編あるメグレシリーズなのに、今のところ短編が7つと長編というか文庫一冊分くらいのを3つだけ。「1つでも良いから読んできてください」ということでしたが、これじゃ1つと大差ないような。ただ、メグレ警視だけではなくて警部時代の短編も読んだので、ちょっとは考察できる気になっています。
あとはパリの地理と、パリ警察と司法警察の違いとかちょっと勉強しておこう。バスティーユ広場とヴォルテール通りの距離感なんか全然分からないし、河岸の名前を羅列されてもちっともさっぱりです。あ、時代背景も要チェックだ。1フラン60円という邦訳の注釈にはビビりました。
メグレシリーズは、心理要素が強いためか、メグレ夫人の言動もさり気なく詳しく書かれていて、寒いからマフラーを用意したり風邪を心配したり、メグレはメグレで夫人から贈られたパイプにこだわってうだうだしたり、ごく自然にいちゃついていて思わぬところで無性に照れます。夫人の心づくしの手料理を食べるために昼食は自宅へ戻った、居心地が良いので仕事へ行きたくなくなった、出かけるメグレに玄関で夫人が身を寄せた、とかばっかりです。必要な描写なのか? と思ってしまいます。トリックや謎解きがメインではないからなのだろうけれど、会話が淡々としているだけに、いきなりラブラブだと驚きます。
どうでもいいですが、私はジャンヴィエ刑事とリュカ刑事は、どっちかというとリュカのほうが好みです。
うおう! 朝青龍!
職場で「相撲部屋が53もあることについてどう思うか。多すぎると思うか」と意見を求められました。どこまで私の相撲好きが知れ渡っているのだろう。数年前に設計部と製造部に「国技館の升席で一緒に相撲を観戦しませんか」ツアーを呼びかけて8人で出かけたことはありますが、その他は年に一度くらい国技館土産を配っている程度なのに。
で、私の考えは「多いとは思うが、同部屋対決は禁止なので少ないのも困るから無闇に整理を進めるのはあまり良くないと思う」です。井筒部屋から独立した錣山部屋がまた井筒部屋に戻ってしっくりくるかというと疑問だし、友綱部屋にはここ15年近く魁皇しか関取がいないがマイナー部屋でも息の長い大関を輩出できるのだと証明しているし、一世を風靡した二子山部屋も今は昔、と栄枯盛衰がちゃんとあるのでそれなりに機能しているわけで、バランスを崩すことになると思います。所属の床山さんがあぶれてしまう可能性もあるしね。