ザクとは違う

 福田さんでも怒るんだなあ、と思いました。いつもさらりとかわすひとだったのに。
 あのひとごとのような調子が彼の魅力だと思うんですがね。他の、すぐ熱くなる連中と違って、福田さんだけはいつも落ち着いていて、真剣に語る政策も皮肉も嫌味も平坦で好ましかったのに。私は熱くなっている他人を観ると自分はガンガン冷めていくので、あの何事も斜に構えている様子は気分がしらけないで済んだのです。
 後期高齢者にしたって小泉さんがやり逃げしたのを安倍さんも放り出して、あれあれとタイミング悪くめぐってきただけなのに酷い言われよう。まあ当時小泉さんをどうにもしなかったという点で福田さんにもじゅうぶん責任があるのだから言われても仕方ないのですが。それに、このまま推し進めるならそれはそれでもっときっちり言い訳すれば良いのにしないのが不思議でした。どうにも中途半端な感じです。
 次の子羊は誰なんだろう。あんまりみっともないことをし始めない限りは、誰でも良いけど。

 匣漫画の榎木津さんを拝見しました。あらーカッコいいじゃないですか。オジサンには見えない若々しさですよ。眞王陛下風味なので本格的に日本人離れしちゃってますけど、ビスクドールっぽさがちゃんとあります。この容貌であの容貌の木場修と殴り合いするのかと思うとおかしくて仕方ないです。カマドウマとか叫ぶのね、あの容姿で。
 彼の目で視えるものをどう表現するのかと思っていましたが、彼が何を視てしまっているか分かっている読者には分かり、分かってない読者には分からない描写で面白かったです。
 それより、姿が出てくると期待してなかった幹麿さんがスゴくて感激しました。こういう期待はずれは歓迎です。いやーあの父上が百器徒然ではおっとりと上品に喋るわけだ。いいねいいね。

2008.09.03 Wednesday 23:41| comments (0) | trackbacks (0) |