売れたのかな

 赤い電車は。京急電鉄が横須賀で今日開かれていた「ファミリー鉄道フェスタ」で、廃車になった「1000形」の車両を売り出したそうです。売れたかどうかはまだニュースを見ていないので分かりませんが、有効活用していただきたいですね。私は京急は揺れるのであまり好きではないのですが、くすんだ赤い車体、両開きではない一枚扉がレトロな感じがして車体は好きです。
 京急の車両は、JRや小田急と作りが全然違って、旅行に行ったような気分になりますね。江ノ電や箱根登山鉄道に乗ったときみたいな気分になります。鎌倉も箱根も旅行ってほどの距離じゃないですけど。いつもと同じ横浜から東京方面へ向かうのにも、JRでなく京急を使うと気分が違います。揺れるから酔うんだけども。車両の形だけなら、江ノ電は京急ほどには違和感を感じません。昨日乗ったJR相模線はボタンを押さないと扉が開かないので彼氏が大はしゃぎでした。いや、これ普通だろう? と思いました。横浜にだってJR鶴見線というとても横浜市内とは思えない貧相な電車が走っているじゃないか。

 先週のモーニングは思わず購入だったのですが、理由はいろいろあります。まずは、表紙がかつての『ジパング』と同じ構図だったことですね。今回は『バガボンド』ですけれども。それで本編は一ページも無いんですが、上野の森美術館で5/24から開催している井上雄彦氏の個展に関するインタビューが載っていたのでじっくり読みたかったのと、来週から始まる『社長 島耕作』の作者弘兼氏とローソン社長新浪剛史氏の対談が非常に興味深かったので、これは買ったほうが良いかなと。『ジパング』の青梅さんが泣かせることを言ったとか、『ピアノの森』の不定期連載告知がいまさら過ぎておかしかったとか、他にもありますけど、メインはインタビューと対談です。
 ただ、私、島耕作は課長のころからどうしても好きになれなくて、なんでこんな気に食わない男がついに社長……5月28日には島耕作の社長就任記者会見が行われる予定で、29日からshimakosaku.netで公開されます。見ちゃうんだろうなあ。また朝日新聞はこれをネタに記事を書くんだろうか。乗せられてるだけなんだろうけど。まあでも対談は面白かったです。
 乗せられてるといえば、23日発売の『ピアノの森』の15巻は一ノ瀬海のCD付限定版があって、彼がショパンコンクールで弾いた全曲が収録されているんです。1500円か〜と悔しく思いつつも勢いで買いそうなので本屋に行けない。

 今朝の読売新聞31面のカラー写真、琴欧洲が佐渡ヶ嶽親方と握手をしているその琴ノ若に私の目は釘付けでした。あ、これ、切り取って保管しなきゃ……みたいな。そわそわしてしまいました。
 本日の朝青龍は感心できないですね。土俵に手をついて負けが決まった白鵬の背中を押す必要は無いのです。しかし、そういう容赦のなさ、止めを刺そうとする姿勢が彼の強さの理由なのだと思います。スポーツだからそこでやめておくべきなのですが、というかやめなければならないのですが、朝青龍はダメ押しをしてしまう。そういう闘争心と隙のなさが彼を大横綱にしている。
 でもやっぱりスポーツですから、ルールによって勝負がついたところでおしまいにしなければならないのです。朝青龍が白鵬の背を押した場面、貴乃花だったら立ち上がるのに手を貸すために差し伸べていたのでしょうね。土俵下に突き落とした相手にだって、貴乃花はいつも手を伸ばしていました。朝青龍と貴乃花の取組でも投げ飛ばした朝青龍に貴乃花は手を差し出していました。憮然とした顔で、というかほとんど睨むように貴乃花を見た朝青龍が、その手を掴んだのか拒んだのか覚えていませんが、朝青龍は若いな、と思ったのを覚えています。
 それはさておき、琴欧洲ですよ。今日も万全の相撲でした。琴奨菊と琴光喜もなんとか勝って、佐渡ヶ嶽部屋は大騒ぎでしょう。初優勝のカロヤンが表彰式で賜杯や症状を受け取るときの手はずの説明を受けている様子が初々しかったです。インタビューも初々しかった。2メートルある琴欧洲にマイクを向ける刈屋アナウンサーが、腕を伸ばしきっているのが申し訳ないけど笑えました。刈屋さん、琴欧洲の肩までも無いの、背丈。今日もステファンは国旗を振りながらいい笑顔でした。今日はお父様席がなかったらしく通路で(笑)
 琴欧洲はやっぱり外国人だなあと思った表彰式の一場面は、土俵上でトロフィーを受け取った際にブルガリアの駐日大使と頬にキスをしていたところですね。今までも握手姿がやたらとサマになる力士だなあと思っていましたが、表彰式でキスは初めて見たよ。大使が琴欧洲の肩に手を回したときにちょっと琴欧洲もビックリした様子でしたがすぐに笑顔でキスを交わしていました。そうだねーそういう文化なんだよねーと改めて思いました。
 今場所特筆すべきは稀勢の里と安馬、安美錦ですね。安馬のうっちゃりは素晴らしかった。先代貴ノ花の例のあれほどではないですが、見事でした。稀勢の里は全体的に安定していて、今後が非常に期待できます。若手で一番の有望株ですね。今場所は小結で10勝ですから来場所の関脇は確実でしょう。
 それと微妙なベテランの安美錦が曲者らしさを発揮していました。彼は柳沢教授ばりの細い目でニコニコ顔なのに、というかニコニコ顔だからというか、とにかく読めない。安馬もそうですが、ひょうひょうとしていてつかみどころが無く、小技も持っているので何をしてくるか分からないところがあります。多くの力士が警戒しているのに術中にはまってしまう感じですね。
 本日の取組で一番面白かったのは、安馬と豊ノ島でした。正直、安馬が頭をつけてやや半身になり右上手を取って腋を締め豊ノ島の左下手を肘をきめる形で封じたところで、これはもう安馬の勝ちだろうと思いました。少し揺さぶっても右手は安馬につかまれて体に触れることも出来ない、それで動くから豊ノ島は上体が起きてきてどんどん不利になっていきました。我慢比べだなとは思いましたが、有利な体勢の安馬が少しづつ豊ノ島を追い詰めていくのだろうと思ってみていました。それが、安馬が出し投げをうつ瞬間に素早く一気に寄り、豊ノ島が押し出したのです。確かに体格では豊ノ島が勝っていますけれど、あの体勢から出し投げをうつために少し体を開いた安馬の隙を見逃さず、もしかしたらそれを待っていたのかもしれませんけれど、攻めた豊ノ島の勝負強さに感嘆しました。
 今場所も楽しかった。関係者各位に感謝です。

 非常にどうでもいいですが、ヘタリアを真面目に(不真面目に?)見ていたら、どうにもスコーンを食べたくなって非常に参っています。手元にあるのはバウムクーヘン。今はドイツはどうでもいいの。イギリスなの! 相撲には夢中だけど心はイギリスなの! 朝食は毎日ヨーグルトだけどブルガリアよりもイギリスなの! 明日あたり似たような何かをパン屋で漁りそうで嫌だ。

2008.05.25 Sunday 18:04| comments (4) | trackbacks (0) |