10連休初日

 高校の部活の友人に誘われたのでバーベキューに参加しました。部活の友人と言っても、高校違うんですがね。でも県内の同学年は男女合わせてもたったの10名でしたし、練習場所が県内に一箇所しか無いものですから他校の生徒とも仲良しなわけです。甲子園では有数の激戦区なのにな、神奈川。
 朝は雨だったのですが、昨日のうちに食材を買ってしまったとのことで決行したところ昼間は暑いくらいでした。
 朝11時くらいから、食べて飲んで食べて飲んで休んで食べて飲んでちょっとうとうとして食べて飲んで食べて飲んで。解散は18時ですよ。一日中食べてました。あんなに肉ばっかり食べて、どう考えても痛風になると思いました。
 このバーベキュー好きの友人につきあっていると、テンションが高すぎて私は疲れるので、年に二回の定例バーベーキューのうちたいてい一度しか参加しないのですが、今回は高卒後ずっとやっているにも関わらず初参加というレアな参加者がいるので参加したのです。
 その男は、防大時代も中野時代も何度誘っても時間が無いとか訓練で山篭り中で音信不通とかで、今思うとこんなに断られているのによくも誘い続けていたなと感心してしまいます。誘っても来ないくせに、誘わないとどうして僕には声をかけてくれないんだと拗ねるやっかいな男も、海外派兵を前にしてどうやら里心が湧いたらしく、旧い友達と会うのも良いねえと陽気に言っていました。
 しかし私は彼ほど陽気にはなれず、世界平和に貢献したいから、と進学先を決めた理由を語っていた18歳のときの彼の横顔を思い出して少しせつない気持ちになっていました。あれから10数年後にやっと彼はPKOに関わることになったわけですが、任務だからね、とだけ言う彼からその心境を推し量ることは出来ず、あの時と同じように、約2メートル離れた場所から彼の話を聞くだけでした。
 そんな彼は近くで釣りをしようとしている少年二人組が気になって仕方の無い様子でした。私も気になってました、その二人。だって、距離が近すぎるんだもの。友達同士でそんなぴったりくっついて座るかよ、という感じ。寒いどころか暑いのに。お喋りしながら竿や糸の調整をして、並んでパンをかじって。じゃれあいながら追いかけっこが始まったあたりでバーベキュー主催者その2が「なんなんだあの少年たちは。仲良すぎるぞ」と言ってしまいました。全員が同じようなことを思っていたようで、少年たちには申し訳ないけれど大爆笑でした。
 帰りは駅まで車で送ってくれたのですが、件の自衛官と本日国体予選に出場していたために遅れてきた男が「3Pやってるの?」「いや、Sですよ」「俺も基本的にSだな」「3Pやりたいんですけど難しくて」「うん、あれはたいへんだよ」「ですよねー。途中で疲れちゃうんですよね」「疲れるよな。そうだ、今日はどうだったの?」「今日はどうもダンコンが左に……」「左?」「いつも右が多いんですけど、いや真ん中が良いんですけどね」「いつも右なのに左だったら腰痛くないか?」「痛いです」という会話を改札前で繰り広げていたので、ビックリした表情でこちらを見ていた若い女性に、3Pは伏射・肘射・立射の三姿勢競技で、Sはstandingつまり立射のことであり、ダンコンの漢字変換は弾痕であると射撃用語を解説したい気持ちになりました。

2008.04.27 Sunday 23:43| comments (0) | trackbacks (0) |