味も問題だろうが

 インフルエンザもだいぶ良くなったので、あれこれ書こうと思いまして実際いろいろ書いたのですが、ブラウザが落ちてしまいハイそれまでよと、昨夜は不貞寝しました。魁皇花火のおじさんが亡くなったニュース(魁皇関:白星の花火師逝く 18年間、福岡・遠賀川で祝砲)でショック受けてたし。もう……ご冥福をお祈りします。
 先々週の土日は、インフルエンザつっても全然たいしたこと無いじゃん楽勝じゃんと相撲を見まくって余裕で過ごしていたのに、やっぱり会社へ行くと疲れ倍増計画らしく、出勤すると翌日は頭痛と吐き気で一日中寝っぱなしでした。5時間ほど寝ては少しだけ食事をしてまた寝るというのを繰り返してし、ちゃんと消化しないうちに寝てしまうので胃もたれが……で、食べる量が減りまたダウン、みたいな感じで先週末もジムへは行けずじまいでした。
 なんてことを昨夜書いていたわけではなくて、約一年前(2010.01.28の記事)にiPadを1年後くらいに欲しいと書いていたけど、マイナーチェンジもしてないしiPad小さい版が出るという噂もまことしやかにささやかれているまんまだしネットブックみたいなMacBookは出なかった(Airの新作は出た―――しかもやたらお安いお値段で―――のでこれがそうだと言えなくもない)し通信費は高いままだしWiMaxとかいろいろあってまだどれが公園デビューに良さげかまだ判断できないし、あと1年は買わないなつーか買えないなという内容でした。要は金が無いと。いや、貧乏人が安月給から支払うには機能その他がお値段以上では無いと。
 そこから、iPad欲しいとか言ってるくせに実はタッチパネルって好きじゃないのよね、だからスマートフォンも「こういうの、良いな」っていう気持ちにならないのよね、駅で切符買ったりATM操作したりするのもタッチパネル式がほとんどになってきているけど、全然好きになれないのよね、近所のスーパーのセルフレジは手袋したままだと反応してくれなかったし、荷物を持っていたりしたときに肘とか持っているものの角とかでタッチしても反応してくれないし、物理的な機構を持ったボタンのほうが使い勝手良いわ、そりゃ運用側からしたらソフトウェアを変えるだけであれこれ使いまわせるタッチパネル式のほうが使い勝手良いんだろうけど、私は断然物理的機構の、120%充填! うぃいいいいいいいいいいいいみたいな大げさなくらいのやつが好きよ、と世の流れに逆らうようなことをグズグズと主張していたのです。
 そしてさらに、そういえば電子投票ってどうなったのかしら、あれもタッチパネルだったけど、最近全然話題にもならないわね、投票方法をどうにかするよりもネットで選挙活動出来るかどうかのほうがそりゃあセンセイ方には大事だものねえ、とかなんとか書いていました。
 以上が要約です。あんまり要約になってないですけど。

 その後、テレビ朝日のシルシルミシルという番組を見ろと妹から指令がありましたので家族で見ました。我が家には録画機能のある機器が無いので、とにかくリアルタイムで誰かが見るしかありません。誰かって言うか、テレビが居間に一台あるだけな上に、省エネ対策として基本的に暖房は居間のみという政策が施行されているため、全員で見るしかないんですけども。今は無き防衛施設庁が国民の血税で設置してくれた各部屋のエアコンは飾り同然です。
 それはさておき、ローソンの工場ですよ。
 すごい。
 何がすごいって、勤務しているおばちゃんたちがすごい。番組の表記では「熟女時代」となってましたけど、その熟女の皆さんの働きっぷりがすごい。コンビニ弁当なんて工場での大量生産、という認識は間違ってはいないのですけど、手作業でやっていることも多く、それは熟女たちの迅速で正確な作業に支えられているのです。もちろん機械もすごいんですけど、それよりももっとおばちゃんたちがすごい。熟女ってのは熟練の技を持つ女性、の略なんですよきっと。
 どれほどの経験を積んだんだろう。無駄の無い動き、試行錯誤を重ねたであろう工夫の跡、作業性の追及、さも当然そうに淡々と作業に励んでいましたけど、最初から出来たはずは無いし、ずっと同じ作業を間違わずに続けられる資質と根性の無いひとは淘汰されたはずです。「熟女時代」は選ばれし者たちなんですよ。
 クリームやらソースやらをあっさり次々と載せていく、それを秤量したらその精度はスリーナインじゃきかないんじゃないかと思うほどです。母校その1の教授がほんの数mlで奇麗に濾過しちゃうのを見たときみたいな気分になりました。
 すごいおばちゃんで思い出したのが、G.A.W.のこの記事(牛丼屋で接客の達人のおばちゃんに会った)です。牛丼屋さんのすごい店員さんを紹介した記事です。他にもコンビニの経営についてなど考えさせられるものが多いのですが、なにぶんロリコンな方が書かれているので、苦手な方は他の記事をご覧になる際はご注意ください。私は私でたいがいなオタクなので、その堂々としたロリコンっぷりが羨ましいくらいですけど。もっとも私が好むのは幼女じゃなくておっさんですから、趣味は合いません。
 この記事で紹介されているおばちゃんは、とんでもなく視野が広く判断が早くお客を適切にさばきまくる。勤務形態が工場勤務のおばちゃんとは違うので発揮している能力もまるで違いますが、とにかく、世の中にはもう感服するしかないおばちゃんがゴマンといて、いろんなことが―――恐らく、比較的安い賃金で雇われている―――熟女によってなされているのです。まさに「熟女時代」です。
 それでちょっと熟女は何故働き者なのか、というのを考えました。もちろん、てんで駄目なおばちゃん店員もいます。それも踏まえて。
 結論としては、家事をやっているからではないかというのが私の考えです。隙間時間を利用してとにかく手早く家事をこなす。子供が寝ているうちにとかゴミの収集は9時までとか。家事という仕事は今日やったら明日まで片付いているなんてことはなくてリセットですし、やろうと思えばいくらでも仕事が出てくるものです。洗濯機のどのコースで洗えば何分かかる、子供がおとなしく見ているテレビ番組は何時まで、そういう計算をしながら作業をどんどんこなしているはずです。そして空いた時間が安息の時間になるのですから、12時から13時までは昼休みだぜとか今日は外出して15時半に終わったけど直帰にしちゃおうなんて会社員とはわけが違うのです。
 共働きなら、例えパートでも、尚のこと忙しいでしょう。時間配分や作業手順のマネジメントは日々の生活で培われているのです。そういう生活を何年もやって、働き者の手が出来上がるのだと思います。
 そして働き者の熟女時代の皆さんの賃金はたぶん、低く抑えられていて、おかげさまで私が安い食事にありつけているのでしょう。美味しいかどうかは別として。おばちゃんたちはすごいと思ったけど、機械部分もすごいと思ったけど、味に関してはうーむ、だもん。そんでもって、あんな工夫と技術の結晶であるコンビニ弁当は、いとも簡単に廃棄されるのです。
 TTPがどうとか揉めてますけど、これだけ食べ物を投げ捨てながら何言ってんだかね。

2011.01.31 Monday 19:57| - | - |